トヨタ 佐藤次期社長「BEVファーストの発想で事業のあり方を変えていく必要がある」

トヨタ自動車の佐藤恒治次期社長
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トヨタ自動車の佐藤恒治次期社長は2月13日、都内のホテルで記者会見を行い、4月1日からの新たな経営体制について発表した。併せて新体制が進めるクルマづくりのテーマや重点事業を説明した。

◆3つのテーマと3つの重点事業

佐藤次期社長はまず「モビリティ・カンパニーへの変革」を目指して、クルマづくりでは「電動化」「知能化」「多様化」の3つのテーマを掲げた。特に電動化については、「機が熟した今、従来とは異なるアプローチで、BEV(バッテリー電気自動車)の開発を加速していく」と述べ、2026年を目標に、電池やプラットフォーム、くるまのつくり方など、すべてをBEV最適で考えた「次世代のBEV」をレクサスブランドで開発していくという。

そのために、重点事業の1つ目の柱として、まず「次世代BEVを起点とした事業改革」を進めていく。「魅力的なBEVをより多くのお客様にお届けするには、クルマの構造を合理化し、BEVファーストの発想で、モノづくりから販売・サービスまで、事業のあり方を変えていく必要がある」と佐藤次期社長は話す。

さらに2つ目、3つ目の柱として、「ウーブンの取り組み強化」と「アジアのカーボンニュートラルの実現」をあげた。トヨタは現在、静岡県裾野市でウーブンシティを建設しており、新たなモビリティ社会の創造を模索している。そこでの実証実験を強化していく。また、タイの企業CPグループと共同で電動化やモビリティの実証にも力を入れていくというのだ。


《山田清志》

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