部品点数が削減できる「マイコン音声再生システム用オーディオアンプ」…オートモーティブワールド2023

日清紡マイクロデバイスが開発中のマイコン音声再生システム用オーディオアンプ(スイッチングドライバ)「NA1150」
  • 日清紡マイクロデバイスが開発中のマイコン音声再生システム用オーディオアンプ(スイッチングドライバ)「NA1150」
  • 日清紡マイクロデバイスが開発中のマイコン音声再生システム用オーディオアンプ(スイッチングドライバ)「NA1150」
  • 日清紡マイクロデバイス(オートモーティブワールド2012)
  • 日清紡マイクロデバイス(オートモーティブワールド2012)
  • 日清紡マイクロデバイスブース(オートモーティブワールド2012)。同社は2022年1月にリコー電子デバイスと新日本無線の統合により設立された
  • 日清紡マイクロデバイスは2022年1月にリコー電子デバイスと新日本無線の統合により設立された

オートモーティブワールド2023では変革期を象徴するように、新たに誕生した会社の出展が多かった。日清紡マイクロデバイスもその一つと言えよう。

同社は元々日清紡が保有していた新日本無線と、2017年に株式譲渡を受けて傘下に組み込んだリコー電子デバイスを統合して、2022年1月に新たに発足した企業である。かつて繊維事業が中心だった日清紡のイメージは最早無く、売り上げの中心は無線だそうだから先端企業のイメージが強い。

そんな日清紡マイクロデバイスが展示していたのは、「NA1150」と名付けられたマイコン音声再生システム用オーディオアンプ(スイッチングドライバ)だ。これはゲーム業界で強みを持つCRIとのコラボで誕生したもの。

簡単にいうと出力1.2wのパワーアンプで、マイコンからのPWM信号をNA1150で受けてスピーカーから音を出すということなのだが、通常の場合だとPWM信号は本来NA1150との間にデジタルアナログコンバーター(DAC)、ローパスフィルター(LPF)、電子ボリューム(EVR)などを挟まなくてはならない。しかし今回CRIが開発したCRI D-Amp Driverというソフトウェアをマイコンに組み込むことで、DACやLPF、さらにはEVRがすべて不要になるのだという。


《中村 孝仁》

中村 孝仁

中村孝仁(なかむらたかひと)|AJAJ会員 1952年生まれ、4歳にしてモーターマガジンの誌面を飾るクルマ好き。その後スーパーカーショップのバイトに始まり、ノバエンジニアリングの丁稚メカを経験し、さらにドイツでクルマ修行。1977年にジャーナリズム業界に入り、以来45年間、フリージャーナリストとして活動を続けている。また、現在は企業やシニア向け運転講習の会社、ショーファデプト代表取締役も務める。

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