中国OEM最大手のBYDは1月5日、新高級車ブランド「仰望」初のモデル2車種の発表会を行った。
過去からのインスピレーションと未来への電動化
すでにエンブレムは「電」を示す甲骨文字のデザインを採用することや、オフロードのSUV等の写真が流出していた仰望だが、今回、それが『U8』であることが判明。また『U9』というスポーツカーと合わせて、それぞれの外観写真を発表した。

同社トップの王伝福氏は、「ユーザーのために、極めて安全な自動車を打ち出すことこそ、我々の心の中で20年考え抜かれてきた技術的な夢だ。20年の研究開発の蓄積を経て、この技術的な夢は現実のものとなり、そうして仰望というブランドが生まれた」とした。
エンブレムについては、「過去から来たインスピレーション、甲骨文字に由来する“閃光”のように四方に広がるデザイン。未来に向けて、“電”に全く新たな想像力を付与し、ギガ技術によりハイエンドブランドを打ち出し、創造する」という。
センサー類は自動車に道路状況を把握させ、徹頭徹尾安全にコミットする。また、制御に関しては、自社で研究開発した制御アーキテクチャと高い演算力、高効率化により、安全な運転に対して単純な経験に基づくものだけでなく技術力を注入した、とする。

四輪の独立したトルク制御により、状況に応じた出力のコントロールが可能。正確かつ快速なレスポンスによってドライブのニーズを満たす、とした。これらを踏まえ、「安全こそが我々の一貫した価値観だ」と語る。
「100万元クラスのNEV」、ブランド多角化は成功するか?
これらの技術体系を「易四方」と名付け、仰望ブランドの全車種に標準装備する。U8を100万元(約2000万円)クラスの新エネルギー車(NEV)の硬派なオフロードカー、U9を100万元クラスのBEV性能ある超スポーツカーと位置付けた。