どうする感染対策? 全国旅行支援、割引率を引き下げて再開[新聞ウォッチ]

東京・神田明神(1月4日)
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年末年始の繁忙期には中断していた国の予算で旅行代金を補助する政府の「全国旅行支援」が、きょう(1月10日)から再開される。ただ、1人1泊当たりの支援額は、昨年10月から12月まで実施した時の割引率40%(最大1万1000円)から20%(同7000円)に縮小。

また、交通費込みパック旅行に対する支援の上限は5000円、宿泊だけか日帰り旅行の場合は3000円に引き下げるほか、宿泊の翌日までに買い物や飲食に使えるクーポンは原則として電子クーポンで提供し、平日は3000円から2000円分に減らし、休日は1000円分に据え置くという。

気になるのは実施期間だが、政府は今年3月末までをめどに支援を継続する予算を確保しているものの「都道府県ごとに割り当てられた予算を使い切ったところから順次、終了する」そうだ。

きょうの各紙も「全国旅行支援きょう再開」などと取り上げているが、旅行、宿泊、交通業界の業績回復につながるために「継続を求める声が強かった」半面、新型コロナウイルスによる国内の死者数は1カ月余りで1万人増えるなど懸念材料も山積。

観光庁は「基本的な感染対策を徹底しながら、各地を訪れてほしい」と呼びかけるなど、引き続き需要を喚起する起爆剤としての期待も大きいが「稼働率が低い国際線などは、コロナ前の水準に回復するには時間がかかる」(朝日)との識者の見方も無視できない。

2023年1月10日付

●米、宇宙も安保適用、2プラス2、日本防衛義務確認へ(読売・1面)

●全国旅行支援きょう再開、割引率20%、国交相「感染対策しながら」(朝日・3面)

●社説、日本経済の再生、次世代担う人への投資を(毎日・5面)

●山手線渋谷駅の工事終了、9日始発から平常運転(産経・18面)

●スタートアップ1000社集え、国内最大拠点、名古屋に整備、愛知県が起工式、来年秋の開業目指す(東京・2面)

●Opinion、クルマが「人格」を持つ日(日経・5面)

●「V2H」元年EVを電源に、パナ参入ニチコンは増産(日経・9面)

●米見本市CES閉幕、来場者11万5000人(日経・1面)

●EVに自動ドア採用、ソニー・ホンダ、25年受注(日経・9面)

●テスラ株巡る訴訟、裁判地変更申し立て、マスク氏「偏った報道で」(日経・9面)

《福田俊之》

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