音質に加えてカスタム要素も…日産 ノート 後編[インストール・レビュー]

音質に加えてカスタム要素も…日産 ノート 後編[インストール・レビュー]
  • 音質に加えてカスタム要素も…日産 ノート 後編[インストール・レビュー]
  • 愛車のノートにイベント仕様のカスタムインストールと高音質オーディオを込めた。見どころ&聴きどころ満載のクルマに仕上がった。
  • ロックフォードの2つのハイエンドを組み合わせた変則3ウェイを構成したのもこのクルマの特徴。上質サウンドがお気に入り。
  • コクピットはドアやピラーなどを大きく加工しているものの、カラーリングや造形では純正イメージを踏襲しスマートな仕上がり。
  • ドアパネルの加工はかなり入念。スピーカー後方にはアクリルを使った別体パネルの処理を施し変化を付けている。
  • ドア上部にもカスタム処理を加えて。ここにもアクリルとリムを使った別体パーツ感が独特。ドア全体にオリジナル感が漂う。
  • ピアノブラックでフィニッシュされているドアスピーカーのバッフル。アウターバッフルのデザインもドアに合わせた形状とする。
  • ミッドバスにはロックフォードT5のユニットをチョイス。カッパーのフェイブプラグがキラリと輝くスタイルも個性的。

フロントスピーカーにロックフォードの2つのハイエンドシリーズを組み合わせて使う変則3ウェイを構築した月井さんの日産『ノート』。ロックフォード好きのオーナーがこだわったサウンドとデザインを栃木県のlc sound factoryが見事に表現した。

◆T5の2ウェイにJ5のミッドレンジを加え
ロックフォードによる変則3ウェイを構築

愛車のノートにイベント仕様のカスタムインストールと高音質オーディオを込めた。見どころ&聴きどころ満載のクルマに仕上がった。愛車のノートにイベント仕様のカスタムインストールと高音質オーディオを込めた。見どころ&聴きどころ満載のクルマに仕上がった。ロックフォードの2つのハイエンドを組み合わせた変則3ウェイを構成したのもこのクルマの特徴。上質サウンドがお気に入り。ロックフォードの2つのハイエンドを組み合わせた変則3ウェイを構成したのもこのクルマの特徴。上質サウンドがお気に入り。
コクピットはドアやピラーなどを大きく加工しているものの、カラーリングや造形では純正イメージを踏襲しスマートな仕上がり。コクピットはドアやピラーなどを大きく加工しているものの、カラーリングや造形では純正イメージを踏襲しスマートな仕上がり。

ロックフォードが好きな月井さん、フロントのスピーカー群はもちろんロックフォードで統一。選んだスピーカーは同ブランドのハイエンドモデルとなるT5652-S(T5)の2ウェイ。加えてジャパンプロデュースされてリリースされていたロックフォードJ5653-S(J5)のミッドレンジを加えた変則のフロント3ウェイ構成を投入することにした。

決め手となったのはショップにJ5のミッドレンジが在庫されていたことだった。T5は2ウェイなのでどうしてもフロント3ウェイ化を実施したかったオーナーは、T5+J5のアメリカ+日本のサウンドを組み合わせて3ウェイ化することを計画する。

取り付けで見どころとなるポイントは数多いが、そのひとつがツイーター&ミッドレンジのAピラーへのインストールスタイルだろう。両ユニットをピラー加工によってスマートに収め、カスタム要素もしっかり込めた取り付けとした点が見どころ。オーナーも「音質に加えてカスタム要素を加えたかった」とコメントしているとおり、魅せるインストールにも力を入れている。

◆ドアへのアウターバッフル加工に加え
カスタム造形を込めたドアデザインが入念

ドアパネルの加工はかなり入念。スピーカー後方にはアクリルを使った別体パネルの処理を施し変化を付けている。ドアパネルの加工はかなり入念。スピーカー後方にはアクリルを使った別体パネルの処理を施し変化を付けている。ドア上部にもカスタム処理を加えて。ここにもアクリルとリムを使った別体パーツ感が独特。ドア全体にオリジナル感が漂う。ドア上部にもカスタム処理を加えて。ここにもアクリルとリムを使った別体パーツ感が独特。ドア全体にオリジナル感が漂う。ピアノブラックでフィニッシュされているドアスピーカーのバッフル。アウターバッフルのデザインもドアに合わせた形状とする。ピアノブラックでフィニッシュされているドアスピーカーのバッフル。アウターバッフルのデザインもドアに合わせた形状とする。ミッドバスにはロックフォードT5のユニットをチョイス。カッパーのフェイブプラグがキラリと輝くスタイルも個性的。ミッドバスにはロックフォードT5のユニットをチョイス。カッパーのフェイブプラグがキラリと輝くスタイルも個性的。

インストールデザインの最大の見どころとなったのはドア。T5のミッドバスをアウターバッフルを組んで取り付けるドア加工はかなりの完成度だ。ドアパネルの広範囲を加工してワンオフ成形、造形も独自色が強い。バッフルまわりもスムーズにラインがつながる構造とした点も美しい。ピアノブラックのバッフル面を備えて落ち着いたデザインながらしっかりとスピーカーの存在感をアピールしている。

加えてドアスピーカーの後方部分にはアクリルを使ったデザイン処理を込めるのも独特。異素材の生地で外周を処理したパネルをビルトインする手法で、平面になりがちなドアパネルの広い面に立体感とアクセントを注入しているのも見どころだ。さらにドア上部にもアクリルを使った造形処理を投入。オーディオカーの内装カスタムでもなかなか手を加えない部分だけに、ドアオープン時のインパクトは強い。

もちろん音質面を考慮した作り込みも徹底。ミッドバスのバッフルは合板を使ったクオリティの高い処理を施し、目に見えない部分にもスピーカーの能力をフルに引き出す取り付けが施されている。

T5とJ5を組み合わせるというロックフォード最高峰スピーカーによる共演によるフロント3ウェイサウンドはオーナーもお気に入りとなった。狙い通り高音質とカスタムインストールを見事の融合させた仕上がりとなった。

◆目に見えない部分にも高音質化を徹底
RCAケーブルや防振処理などにも気を配る

ダイレクターはダッシュ下部に取り付けられる。操作性や視認性を考えたインストールで実用面でもメリットありだ。ダイレクターはダッシュ下部に取り付けられる。操作性や視認性を考えたインストールで実用面でもメリットありだ。オーディオプレイヤーにはFiio M15を用いる。月井さんが愛する'80年代~'90年代の女性ボーカルが数多く収録されている。オーディオプレイヤーにはFiio M15を用いる。月井さんが愛する'80年代~'90年代の女性ボーカルが数多く収録されている。ロックフォードへのこだわりやデザイン面&サウンド面に自分らしさを追求した月井さん。その完成度の高さに満足しているという。ロックフォードへのこだわりやデザイン面&サウンド面に自分らしさを追求した月井さん。その完成度の高さに満足しているという。

インストールのカスタム要素と高音質の両立を目指したこのクルマ、実は目に見えない部分にも音へのこだわりが数多く込められている。そのひとつが伝送経路のハイクオリティ化だ。DAC(オーディオテクニカのAT-HRD500)とDSP(ヘリックスDSPウルトラ)の間の伝送には特にこだわり、ワイヤーワールドの高品質RCAケーブルを投入している。特に高音質化に寄与するキーワードになる部分だけにオーナーも力を入れたという。

さらにフロア、ルーフなどにも徹底して防振処理を実施したのもポイント。地味の処理ながらサウンド面には大きなメリットをもたらす手法なのでオーナーもお気に入りの処理となった。

DSPの操作部&表示部であるダイレクターはダッシュ右サイドの下部に固定され、操作しやすい環境を作っている。ここでは音の良さと使い勝手をしっかり両立させているのもベテランらしい。

オーディオプレイヤーにはDAP(Fiio M15)を用いる。80年代~90年代のJ-POPを中心に聴くという月井さん、女性ボーカルが特に好きで勝負曲は中森明菜のサザンウインドだとか。

主要ユニットにロックフォードを用いた月井さんのノート。落ち着いたカスタム処理による魅せるインストールと、ロックフォードサウンドを前面に押し出した好みの音質を見事に完成させた。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

《土田康弘》

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