BMWのEV初の「M」、特別な1台がオークションに…新車価格の3倍で落札

BMW i4 M50 by Kith
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オークション大手のサザビーは10月14日、BMWの4ドアグランクーペEVの『i4 M50』をベースにした『i4 M50 by Kith』がオークションに出品され、32万7600ドル(約4888万円)で落札された、と発表した。

オークションに出品されたのは、世界限定7台が生産されるうちの1台。同車は、日本向けに1台が限定導入され、価格は1593万円。今回のオークションでは、新車価格のおよそ3倍の値が付いたことになる。

人気ブランド「Kith」とのコラボで生まれた新色グリーン

BMW i4 M50 by KithBMW i4 M50 by Kith

米国ニューヨーク発の人気ライフスタイルブランドが、「Kith」(キス)だ。BMW Mは、Kithとのコラボレーションにより、内外装を特別仕立てとしたi4 M50 by Kithを開発した。

BMWは今回、同社の歴史上初めて、ブランドパートナーの名前にちなんで新色を命名した。「Kithバイタリティグリーン」は、この特別なコラボレーションの限定カラーで、通常の量産モデルには用意されない深みのあるダークグリーンだ。世界限定7台はすべて、Kithバイタリティグリーンで塗装される。

BMWは2年前、初めてコラボレーション相手に合わせて、ブランドのエンブレムを変更した。そして今回、BMWのエンブレムが再び変更された。BMW i4 M50 by Kithのボンネットのブランドロゴの周囲には、Kithバイタリティグリーンのリングが追加されている。このグリーンのリングには、パートナーシップ名、モデル、年度、そしてEVであることが記された。また、ホイールのセンターホールには、BMWではなくKithの文字に変更されたロゴが飾られている。

インテリアはキャラメルカラーでコーディネート

BMW i4 M50 by KithBMW i4 M50 by Kith

グリーンカラーのエクステリアに対して、フルメリノレザーの内装には、キャラメルカラーが組み合わされている。キャラメルカラーの調和がとれたコーディネートが特長だ。ニーボルスター、ステアリングコラム、シート、サイドパネル、AピラーとBピラーの下部は、すべてメリノレザーで仕上げられている。

また、前後のフロアマットはキャラメルカラーのレザーで縁取られ、Kithに変更されたMロゴとMストライプの刺繍が施された。ヘッドレストとフロントセンターアームレストには、ボックスデザインのKithの文字がエンボス加工されている。また、「KITH Exclusive Edition」の文字が、トリムにレーザーで刻印されている。

BMW i4 M50 by Kithでは、カップホルダーも特別仕立てだ。カップホルダーのリッドには、白と黒で描かれた「Elektro-Auto」の文字が添えられたロゴが刻印されている。

544hpツインモーター搭載

ベース車両のi4 M50は、前後アクスルにモーターを搭載する。このツインモーターは、最大出力544hp、最大トルク81kgmを引き出す。

544hpのパワーは、同等クラスのガソリン車、新型『M4クーペ』の「コンペティション」の直噴3.0リットル直列6気筒ガソリンツインターボエンジンが生み出す最大出力510hpを、30hp以上上回るものだ。最大トルク81kgmは、新型『M4クーペコンペティション』の最大トルク66.3kgmを、およそ15kgm上回る。

さらに、i4 M50は、スポーツブースト機能を備え、0~100km/h加速は3.9秒で駆け抜ける。これは、新型M4クーペコンペティションに肩を並べる。また、1回の充電での航続は、WLTPサイクルで最大510kmに到達する、としている。

《森脇稔》

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