呼出型最適経路バスが本格運行…茨城県高萩市で「のるる」

呼出型最適経路バス「のるる」で使用される中型バス
  • 呼出型最適経路バス「のるる」で使用される中型バス
  • 乗車する場所と目的地とする場所の設定が終わったら乗車位置へ移動する
  • 利用するにあたっては、乗車する場所と目的地とする場所の設定する
  • バスの位置はアプリ上でリアルタイムで把握できるので、その位置を確認しながら指定したバス停へ移動すればいい
  • サービスの利用方法については専用の窓口を設けて利用促進に努めているという
  • 呼出型最適経路バス「のるる」の概要
  • のルル運行開始後は、従来のバス停96カ所→バーチャルバス停141カ所の計237カ所で運行される
  • 呼出型最適経路バス「のるる」の利用フロー

高萩市(茨城県)および茨城交通(本社:茨城県水戸市)は8月29日、茨城県高萩市内において実証運行中だった呼出型最適経路バス「MyRideのるる」を、2022 年10年1 日より本格運行開始すると発表した。

◆リクエストに応じて、バスの運行経路とダイヤをAIが最適化して運行

「MyRide のるる」は人工知能(AI)を活用し、利用者からのリクエストに応じてバスの運行経路とダイヤを最適化して運行するサービスとして、2021年7月より、高萩市を縦断する常磐道の東側を中心としたエリアでスタートした。これまで高萩市内の山間地域で提供してきた「デマンド型タクシー」と合わせ、主として昼間の時間帯に在宅する高齢者の足として活用することも大きな目的としている。

中でも本サービスで大きな特徴となっているのが、朝夕は定時運行とし、「のるる」サービスは日中だけにしている点だ。つまり、時間の正確さが求められる通勤通学の時間帯は定時運行で運用し、そうではない昼間の時間帯は「のるる」サービスに切り替えて運用するのだ。こうすることで、利用者のニーズに応じた運行を可能としたのだ。

また、「のるる」運行時間帯では、バス停を既存の標柱バス停96カ所に加え、システムの地図上にバーチャルなバス停141カ所を追加した計237カ所を対象とし、車両台数も平日4台、土日祝日2台に増やすことで利便性の向上も図ってきた。この結果、利用者数は以前の定時定路線バスの時に比べて約1.3倍となり、アプリの累計登録者数は約1500人以上に上ったそうだ。

◆実験では利用者の約2割がマイカーからバス利用へ移行した

特にアプリを利用して乗車する割合は全利用者の約4割に上り、70歳以上の高齢者も約1割がアプリを利用し、電話利用からアプリ利用に移行した高齢者も散見されるという。注目は利用者の約2割が自家用車からバスへ移行したというアンケート結果が得られていることで、これは高齢者の足を確保するという意味においてもその効果が期待される。

サービスの利用法は極めてシンプルだ。利用者は専用アプリ「MyRideのるる」を使うか、電話で直接オペレータに出発地と目的地をリクエストすることからスタートする。このリクエストに応じてAIが他の乗客の予約内容や道路混雑状況等に合わせて、最適な運行経路とスケジュール(ダイヤ)を生成するわけだ。

具体的には、バス側に用意されたタブレットで運転手がリクエストに応じると、利用者のアプリにもその情報が反映されて到着予想時刻とバスの位置がリアルタイムで表示される。利用者はその状態をチェックしつつ指定した乗車場所へ移動すればいいのだ。

利用料金は実証実験での利用がそのまま継続される。1乗車に付き300円(乗り継ぎ割引あり)で、運賃は降車時に現金/でんてつハイカード(電子マネー)で支払うか、高萩市内区間の茨城交通の通勤通学定期券を利用する。なお、市内在住の65歳以上の高齢者には運賃半額助成制度があるほか、障害者/小児割引も用意されている。


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