ルノーが赤字計上、ロシア撤退が影響 2022年上半期決算

ルノー合弁のアフトワズ
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ルノーグループ(Renault Group)は7月29日、2022年上半期(1~6月)決算を発表した。ロシア事業からの撤退に伴い、2年ぶりの赤字を計上している。

同社の発表によると、グループ全体の売上高は210億5700万ユーロ(約2兆8530億円)。前年同期の211億2100万ユーロに対して、0.3%増と2年連続のプラスとなった。

一方、2022年上半期の最終損益は、13億5700万ユーロ(約1840億円)の赤字。前年同期の3億5400万ユーロの黒字から、2年ぶりの赤字に転落した。これは、アフトワズ(ブランド:ラーダ)の株式を売却するなど、ロシア事業からの撤退費用を計上したためだ。

ルノーグループの2022年上半期の世界新車販売台数は71万6720台。前年同期比は16.5%減と、2年ぶりに前年実績を下回った。ブランド別では、ルノーが前年同期比16.9%減の69万1735台と後退した。ルノーコリア(旧ルノーサムスン)は、前年同期比6%減の2万5285台と2年連続の前年割れだ。

市場別では、地元フランスが17万5378台を販売した。以下、ブラジルが5万3153台、トルコが4万9330台、ドイツが4万7661台、インドが4万5126台、イタリアが3万6015台で続く。また、日本は上半期、4025台を登録した。前年同期比は3.5%減と、2年ぶりに前年実績を下回った。

Cセグメントでは上半期、9万5000台以上を販売した。前年同期比は12%増と伸びる。これは、SUVクーペの『アルカナ』が好調なためで、アルカナは上半期、4万台以上を販売している。


《森脇稔》

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