【スーパー耐久 第4戦】終盤まで波乱続き、HELM GT-Rが今季2勝目

2022 スーパー耐久第4戦
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2022年のENEOSスーパー耐久シリーズ Powered by Hankookの第4戦がオートポリスで行われ、ST-XクラスはのNo.62 HELM MOTORSPORTS GTR GT3が今季2勝目を飾った。

5時間耐久で争われる今回は、ST-5クラスが不参加とのなり、残る8クラスの混走でのレースとなった。また最高峰のST-Xクラスでは、今季初めてエントリーする車両も多く、なかでもスーパー耐久初登場となったBMW『M4 GT3』には大きな注目が集まって集まった。

金曜日までの専有走行では好天に恵まれていたが、いざ大会が始まると不安定な天候に。予選日も雨混じりのコンディションとなり、走るタイミングによって路面状況が変わる難しい展開だった。その中で好タイムを記録したNo.16 ポルシェセンター岡崎911GT3Rがポールポジションを獲得した。

決勝レースは路面が一部濡れている状態でのスタート。16号車がトップのまま1コーナーを制するが、すぐにNo.23 TKRI松永建設AMG GT3がトップを奪いレースをリードしていく。しかし、開始から1時間が過ぎたところで、23号車の右リアタイヤが外れてしまうアクシデントが発生。なんとか自力でピットに戻り、タイヤ装着して戦線復帰を果たしたが、大きくポジションを落とした。

代わってトップに立ったのが、今シーズン初参戦となるNo.777 D’station Vantage GT3。第2スティントに入っても、順調に周回を重ねていき、開始から2時間を経過したところでは、2番手以下に対し、40秒以上のリードを築いた。

このあたりから、雨がパラつきはじめ、雲行きが怪しくなり始めていたのだが、このタイミングから徐々にトップに近づいていったのが、62号車の日産『GT-R』だ。折り返しとなる2時間30分を迎えた時点で16秒後方まで迫ると、早めに3回目のピットストップを完了。777号車が最後のドライバー交代を終えたところで逆転を果たした。

そして、レース残り1時間を迎えるところで、雨脚が一気に強くなり、路面はウエットコンディションになった。これを見て、ウエットタイヤに交換するマシンもいたが、トップの2台はスリックタイヤのままバトルを展開。62号車の平木湧也が懸命にポジションを守るも、777号車の近藤翼がわずかな隙をつき、128周目の100Rでインに飛び込みトップに浮上した。

ここまで、雨の中スリックタイヤで粘っていた2台だが、雨脚は強くなる一方で、62号車は130周目、777号車は133周目にピットインし、ウエットタイヤに履き替えた。

2台のバトルはチェッカー直前まで続き、残り10分のところで導入されたフルコースイエローが解除される時に、加速のタイミングが一歩遅れてしまった777号車を62号車が1コーナーでパスするも、すぐに777号車が挽回し、その周の第2ヘアピンで再逆転。結局、2台のバトルは最終ラップまで続いたが、777号車が逃げ切って、トップチェッカーを受けた。

ところが、レース終盤に777号車が黄旗区間で他車を追い越していたことが判明し、40秒加算のペナルティを受けることに。これにより、繰り上がりで62号車が富士24時間レースに続いて、今季2勝目を飾った。2位には777号車、3位には16号車が続く結果となった。

その他、ST-ZクラスはのNo.500 5ZIGEN AMG GT4、ST-TCRクラスはNo.75 Team Noah HONDA CIVIC TCR、ST-1クラスはNo.47 D’Station Vantage GT8R、ST-2クラスはNo.225 KTMS GR YARIS、ST-3クラスはNo.52 埼玉トヨペットGB クラウンRS、ST-4クラスはNo.86 TOM’S SPIRIT GR86が、それぞれクラス優勝を果たした。

また、今回も賞典外のST-Qクラスには水素エンジンを搭載するNo.32 ORC ROOKIE RACING Corolla H2 conceptをはじめ6台が参加。うち32号車を含む5台がチェッカーを受けた。


《吉田 知弘》

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