東武鉄道(東武)は7月28日、東武東上線下板橋~中板橋間のうち1.6kmの高架化に着手すると発表した。
これは東京都の都市計画事業として進められている大山駅(東京都板橋区)周辺の連続立体交差事業に伴なうもの。
列車密度が高く人口密集地を走る東上線の板橋区内には36か所の踏切があるが、そのほとんどがいわゆる「開かずの踏切」で、交通渋滞を招く根源となっていた。
そこで大山駅付近を高架化する都市計画事業が2021年度に認可され、今回、東京都と東武が施行協定を締結。高架完成後は8か所の踏切が撤去され、交通渋滞の緩和や鉄道の安全性向上、駅周辺地域の分断の解消を図ることができるとしている。
大山~中板橋間の東上線第16号踏切における高架完成後のイメージ(右)。この事業は総額約428億円が投じられ、2030年度の完了を予定している。
東上線ではこのほか、ときわ台~上板橋間を高架化する計画があるが、こちらは現在、検討対象として調査が進められている。
大山駅は2面2線の高架駅となる。