ブガッティ『シロン』最速仕様、生産を終了…490.484km/hは世界記録

ブガッティ・シロン・スーパースポーツ 300+
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ブガッティは7月21日、『シロンスーパースポーツ300+』(Bugatti Chiron Super Sport 300+)の最後の1台の納車が完了した、と発表した。世界限定30台の生産を終了している。

シロンスーパースポーツ300+のプロトタイプは2019年、490.484km/hという世界最高速記録を樹立した。その後、市販モデルを世界30台限定で生産してきた。シロンスーパースポーツ300+では、リアのオーバーハングがおよそ250mm延長された。この「ロングテール」デザインにより、空気の層流がより長く車体の上を通ることを可能にしているという。ディフューザーも新デザインとなり、風の抵抗が減少。これらの変更により、リアのプロポーションは従来よりもワイド&ローになった。

8.0リットルW16+4ターボエンジンをチューニングし、その最大出力を100ps引き上げて、1600psとした。ターボチャージャー、オイルポンプ、バルブトレイン付きのピストン、トランスミッション、クラッチに変更を加えた。これにより、エンジンの許容回転数は300rpm引き上げられ、最大7100rpm に。163kgmの最大トルクは、従来の6000rpmではなく、2000~7000 rpmの幅広い領域で発生し続ける特性とした。同時に、車両重量は23kg軽量化されている。

より効率的なコンプレッサーホイールを備えた大型ターボチャージャーの効果で、7速デュアルクラッチトランスミッションは、フルスロットル状態で6速から7速に403km/hでシフトアップする。0~200km/h加速は5.8秒、0~300km/h加速は12.1秒。0~400km/hは、通常のシロンよりも7%速く加速する。



《森脇稔》

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