アルピーヌ A110 に「ツール・ド・コルス75」…グッドウッド2022で発表予定

1975年のWRC「ツール・ド・コルス」で死闘を演じたオリジナルのA110

0~100km/h加速は4.2秒

新しい「アルピーヌマルチメディアシステム」

アルピーヌ A110 ツール・ド・コルス75
  • アルピーヌ A110 ツール・ド・コルス75
  • 1975年のWRC「ツール・ド・コルス」に参戦したオリジナルのアルピーヌ A110
  • アルピーヌ A110 ツール・ド・コルス75
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アルピーヌは6月20日、英国で6月23日に開幕する「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」において、『A110ツール・ド・コルス75』を初公開すると発表した。150台が限定販売され、フランス本国でのベース価格は8万ユーロ(約1135万円)だ。

◆1975年のWRC「ツール・ド・コルス」で死闘を演じたオリジナルのA110

オリジナルのアルピーヌ『A110』は1975年、WRC(世界ラリー選手権)の一戦、「ツール・ド・コルス」に参戦した。アルピーヌA110とランチア『ストラトスHF』の争いは最終ステージに持ち込まれたが、アルピーヌA110はわずかに及ばす、2位で終えた。このツール・ド・コルスでのアルピーヌの活躍は、伝説のひとつになっている。

この活躍に敬意を示して、A110ツール・ド・コルス75が発表された。ボディカラーはイエローで、ボンネットとルーフはブラック仕上げ。フロント左フェンダーには、「ツール・ド・コルス75」の文字が添えられた。リアには、当時のラリーマシンに装着されていたカーナンバー「7」の数字が配される。

サベルト製のレーシングバケットシートには、ツール・ド・コルス75の刺繍が施された。オプションで、競技用のハーネスを装着することもできる。足元には、18インチのグロスホワイト仕上げのグランプリホイールと、オレンジ色のブレンボ製ブレーキキャリパーが装着されている。

1975年のWRC「ツール・ド・コルス」に参戦したオリジナルのアルピーヌ A1101975年のWRC「ツール・ド・コルス」に参戦したオリジナルのアルピーヌ A110

◆0~100km/h加速は4.2秒

A110ツール・ド・コルス75には、1.8リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンの高出力版を搭載する。最大出力は300hp/6300rpm、最大トルクは34.6kgm/2400~6000rpmを発生する。トランスミッションはゲトラグ製の7速デュアルクラッチ。動力性能は、0~100km/h加速を4.2秒で駆け抜ける。

「ノーマル」、「スポーツ」、「トラック」の3種類の走行モードが切り替えられる。ノーマルモードとスポーツモードでは、シフトダウンやシフトアップ時にエンジン回転数を高める「スマートブースト」機能が作動する。アクセルペダルやエンジンのレスポンス、パワーステアリングの感度、シフトチェンジ、排気バルブの作動、ESCのレスポンスは、選択したモードによって変化する。ボタンを押すと、ESCを無効にできる。

ローンチコントロールを初期化した場合に、シリンダーの1つが一時的に無効になる機能を採用した。これにより、レーシングスタイルのサウンドが発せられるという。

アルピーヌ A110 ツール・ド・コルス75アルピーヌ A110 ツール・ド・コルス75

◆新しい「アルピーヌマルチメディアシステム」

7インチのタッチスクリーン、Bluetooth接続、2つのUSBコンセントなどをセットした新しい「アルピーヌマルチメディアシステム」を搭載する。スマートフォンに着想を得て、直感的な操作性を追求した。Apple「CarPlay」とグーグルの「AndroidAuto」にも対応する。

アルピーヌテレメトリクスメニューには、ターボのブースト圧、ギアボックスの温度、トルク、パワー、ステアリングホイール角度、加速度をリアルタイムで表示する。また、内蔵のクロノグラフでは、サーキットでのパフォーマンスを追跡できる。

ステアリングホイールのコントロールスイッチで、音声認識を作動させ、スマートフォンのiOSやGoogleシステムを制御したり、アドレスのGoogleオンライン検索を実行したりすることができる。ナビゲーションシステムには、リアルタイムで交通情報、危険なエリア、ガソリン価格を含めたサービスステーションなどの情報を表示する。新しいアルピーヌマルチメディアシステムは、無線通信によるリモートアップデートに対応する。この接続により、たとえば、近い将来、Wi-Fi接続を追加できるようになる予定、としている。


《森脇稔》

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