ロータス『エミーラ』にGT4レーサー、100kg軽量化…初年度生産分は完売

エヴォーラGT4の後継モデルに

トヨタ製の3.5リットルV6をスーパーチャージャーで加給して最大出力405ps

ロータス・アドバンスド・パフォーマンスが開発を担当した最初のモデル

ロータス・エミーラ GT4
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ロータスカーズは5月5日、新型スポーツカー『エミーラ』のレーシングカー「エミーラGT4」(Lotus Emira GT4)を欧州で発表した。初年度生産分は完売しているという。

◆エヴォーラGT4の後継モデルに

エミーラのレーシングカーのエミーラGT4は、公道とサーキットでの70年以上のロータスの革新の歴史の集大成、と位置付ける。ロータスのパフォーマンスGTレースにおけるエキサイティングな新時代の始まりを示しているという。

エミーラGT4は、プロジェクトパートナーのRMLグループと共同開発されている。市販車をベースにレースに対応させることは、ロータスのビジネスとブランドのあらゆる分野で行われている変革のもう1つのマイルストーンになるという。

最近のロータスのレーシングカーとしては、エヴォーラがベースの『エヴォーラGT4』がある。同車は、英国GT、ドバイ24時間、バルセロナ24時間、ヨーロッパGT、セパン12時間、ピレリワールドチャレンジなどのレースやチャンピオンシップにおいて、成功を収めてきた。エミーラGT4は、このエヴォーラGT4の後継モデルになる。

ロータス・エミーラ GT4ロータス・エミーラ GT4

◆トヨタ製の3.5リットルV6をスーパーチャージャーで加給して最大出力405ps

英国ヘセルを拠点とするエンジニアリングチームは、卓越したダイナミクスと高速安定性を重視して、エミーラGT4を開発してきた。高度な複合素材を使用したボディワークにより軽量化を促進。トヨタのモータースポーツで実証済みの2GR-FE型3.5リットルV型6気筒ガソリンエンジンをスーパーチャージャーで加給し、最大出力は405ps/7200rpmとなる。トランスミッションは、パドルシフト付きの6速シーケンシャル。市販車のエミーラの外装デザインをベースに、空力性能などの最適化が図られた。

ロータスのロードカーのほとんどすべてに、レーシングカーが開発されてきた。エミーラも例外ではない。のエミーラGT4は、最新の安全基準を満たしながら、軽量のモータースポーツ向け部品を使用してハンドビルドされ、公認のパフォーマンスマシンに仕上げられた。乾燥重量は1300kgと、市販車に対しておよそ100kg軽量化した。

ロータスのレーシングカーでGTチャンピオンシップを獲得した開発ドライバーのギャバン・カーショウ氏が、エミーラGT4の走行テストを担当してきた。同氏が5月5日、英国ヘセル本社のテストコースにおいて、エミーラGT4をデモ走行させている。

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◆ロータス・アドバンスト・パフォーマンスが開発を担当した最初のモデル

ロータスカーズは2022年の初めに、特注車両などを手がける「ロータス・アドバンスト・パフォーマンス」を立ち上げた。エミーラGT4は、ロータス・アドバンスト・パフォーマンスが開発を担当した最初のモデルだ。

ロータス・アドバンスト・パフォーマンスでは、顧客の要望に応じて、1台限りのモデルを製作することができる。また、市販車をベースに特別仕立てとした限定車も開発する。さらに、オーダーメイドとして、特別なボディカラーや内装トリム、素材でパーソナライズすることも可能だ。

ロータス・アドバンスト・パフォーマンスの立ち上げは、ロータスが英国のスポーツカーメーカーからグローバルなパフォーマンスカーブランドへと変革する上で、もう1つの重要なステップになるという。なお、エミーラGT4は、初年度生産分が完売した。ロータスカーズは、顧客からのオーダーに対応し、世界の需要に合わせて、2023年にエミーラGT4の生産を増やすことを目指す、としている。


《森脇稔》

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