アルピーヌ A110 にアートカー、架空のサーキットを人工知能が表現…フランス発表

風によって侵食された雪が生み出す幾何学模様に着想

A110SとA110 GTは300hpターボ搭載

シフト時にエンジン回転数を高める「スマートブースト」機能

アルピーヌ A110 サストルガ
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アルピーヌは4月8日、フランスで開催中の「アート・パリ2022」おいて、改良新型『A110』のアートカー「A110サストルガ」(Alpine A110 Sastruga)を発表した。

◆風によって侵食された雪が生み出す幾何学模様に着想

このアートカーは、アルピーヌと芸術の分野における人工知能(AI)のパイオニア、「オブビウス」のコラボレーションの成果だ。この協業が、創造性をサポートし、未知の領域を探索するというアルピーヌの取り組みを再確認するものになるという。

アルピーヌA110サストルガは、芸術分野における技術的、科学的革新に焦点を当てたオリジナル作品だ。 オブビウスは、アルピーヌの伝説的なモータースポーツでの勝利にヒントを求め、架空のレースを表現したユニークな作品を完成させた。このサーキットは、ルマンをはじめ、ポールリカール、ペドラルベス、ペスカーラ、モンジュイック、モンサント、ロングビーチ、ロサイル、キャラミなど、ブランドの歴史を刻んだサーキットから着想を得ている。

A110の車体には、人工知能によってデザインされた架空のサーキットが描かれた。風によって侵食された雪が生み出す幾何学模様(サスツルギ)からインスピレーションを得ているという。A110のリアには、架空のアルピーヌサーキットを設計するためのアルゴリズムを象徴する数式や、アーティストのサインが添えられた。

アルピーヌ A110 サストルガアルピーヌ A110 サストルガ

◆A110SとA110 GTは300hpターボ搭載

改良新型の欧州仕様のラインナップには、「A110」、「A110GT」、「A110S」の3グレードが設定される。このうち、ベースモデルのA110では、1.8リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンが最大出力252hp/6000rpm、最大トルク32.6kgm/2000~4800rpmを引き出し、後輪を駆動する。トランスミッションは、ゲトラグ製の7速デュアルクラッチ。0~100km/h加速4.5秒、最高速250km/h(リミッター作動)の性能を備えている。

高性能モデルのA110Sとグランドツーリングスポーツクーペを標榜するA110GTでは、1.8リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンが、再チューニングを受けた。その結果、最大出力は従来型にプラス8hpの300hp/6300rpmを獲得する。最大トルクは2kgmプラスの34.6kgm/2400~6000rpmとした。

トランスミッションはゲトラグ製の7速デュアルクラッチ。動力性能は、0~100km/h加速が4.2秒と、従来よりも0.2秒短縮した。最高速はA110 GT が250km/h、A110Sが260km/hに到達する。オプションの「エアロキット」を装着した場合、A110Sの最高速は275km/hに引き上げられる。

アルピーヌ A110 サストルガアルピーヌ A110 サストルガ

◆シフト時にエンジン回転数を高める「スマートブースト」機能

3グレードは、ドライビングプレジャーを最大化するために、「ノーマル」、「スポーツ」、「トラック」の3種類の走行モードが切り替えられる。

ノーマルモードとスポーツモードでは、シフトダウンやシフトアップ時にエンジン回転数を高める「スマートブースト」機能が作動する。アクセルペダルやエンジンのレスポンス、パワーステアリングの感度、シフトチェンジ、排気バルブの作動、ESCのレスポンスは、選択したモードによって変化する。ボタンを押すと、ESCを無効にできる。

新しい機能として、ローンチコントロールを初期化した場合に、シリンダーの1つが一時的に無効になる機能を採用した。これにより、レーシングスタイルのサウンドが発せられるという。

《森脇稔》

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