1982年のネオクラシック…スタリオンにプレリュード、個性を主張した国産車【懐かしのカーカタログ】

三菱スタリオン
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  • ホンダ・プレリュード(2代目)
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  • トヨタ・スプリンターカリブ(初代)
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  • 日産・プレーリー(初代)
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今年は2022年だから、今から40年前。今回は1982年に登場した、各々が個性を主張した国産車を集めて振り返ってみたい。

三菱 スタリオン(1982年5月)

三菱スタリオン三菱スタリオン

当時“フルラインターボ”を謳う三菱車の頂点に立つクルマとして誕生した。日本での発表・発売直前、3月のスイス・ジュネーブショーで登場。日本にはその右ハンドル、“フェンダーミラー”仕様が投入された。当初のメインだった搭載エンジンは2リットルターボのG63B型(145ps/22.0kgm)でスタートし、インタークーラー装着で175ps→200psと性能を高めていき、最終的にブリスターフェンダーの2.6リットル、2600GSR-VRまで発展した。いかにも80年代らしい、姿も性能も思いのままの高性能車。

ホンダ・プレリュード(2代目・1982年11月)

ホンダ・プレリュード(2代目)ホンダ・プレリュード(2代目)

“飛ぶ鳥を落とす勢い”を地で行くような人気を博した2代目の『プレリュード』は、まさに当時のホンダの意欲作だった。ダブルウイッシュボーンサスペンションを使った低いノーズ、新設計のCVデャルキャブ12バルブ1.8リットルエンジンを搭載。1985年には2LのDOHC搭載のSiも登場した。60万台超えの大ヒット作。

トヨタ・スプリンターカリブ(1982年8月)

トヨタ・スプリンターカリブ(初代)トヨタ・スプリンターカリブ(初代)

車名は『カローラ』だったが、『ターセル』系のエンジン横置きのFFコンポーネンツをベースに仕立てられた“今までの乗用車を超えた幅広い用途を持つニューアクティブビークル”(発表当時のニュースリリースより)。FWDと4WDはレバー式の“2-4セレクター”で切り替えが可能とし、搭載エンジンは1.5リットル。ハイルーフの室内の使い勝手はよく、当時の4WD車らしくクライノメーターを備えた。

日産 プレーリー(1982年8月)

日産・プレーリー(初代)日産・プレーリー(初代)

その後のミニバンブームの先をいくピープルムーバーとして登場したのがこの初代『プレーリー』。最大の特徴はセンターピラーのないフルオープンドアで、乗用車系の435mmの低床と相まって使い勝手のよさを実現していた。乗車定員は最大で8名を設定。バンシリーズの「NV」も用意された。今見るとクリーンでボクシーなスタイルが好印象。

トヨタ・カムリ/ビスタ(1982年3月)

トヨタ・カムリ/ビスタトヨタ・カムリ/ビスタ

トヨタ車初のFF車だった1978年の『ターセル/コルサ』に次ぐ、トヨタのミドルクラスでは初のFF車となったのがこの『カムリ』と『ビスタ』。見るからに直線基調のクリーンなスタイリングが特徴で、2600mmのホイールベースの採用もあり、見かけどおりの広い室内も売りだった。追って5ドア(『ビスタ』)も登場、こちらはセダンのトランクの約3台という1112リットルのユーティリティスペースを特徴とした。

日産 マーチ(1982年10月)

日産・マーチ(初代)日産・マーチ(初代)

前年の東京モーターショーに「NX-018」の名で登場、’82年10月に発売となった。車名の『マーチ』は、かつての『サニー』同様に公募を経て決められた。1983年には5ドアを追加。搭載エンジンはシリンダーブロックのにアルミを用いた(日産初)、整備重量69kgと軽量なMA10型1リットル。1985年にターボ、1988年にはスーパーターボも登場。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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