ジープ グランドチェロキー 新型にPHV、EVモードは40km…今春米国発売へ

2.0リットル直4ターボ+モーターのPHVシステム

バッテリーは蓄電容量が17kWh

「エココーチングページ」が効率的な走行を支援

バッテリー残量の低下時に自動で「ハイブリッド」モードに

ジープ・グランドチェロキー 新型の「4xe」
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ジープは1月26日、新型『グランドチェロキー』(Jeep Grand Cherokee)のプラグインハイブリッド車(PHV)、「4xe」(フォーバイイー)を今春、米国市場で発売すると発表した。現地ベース価格は、5万7700ドル(約660万円)だ。

4xeは、ジープブランドのPHVに付される名称だ。すでに、『レネゲード』にPHVの『レネゲード4xe』と、コンパスにPHVの『コンパス4xe』、『ラングラー』にPHVの『ラングラー4xe』が用意されている。

ジープは、レネゲードとコンパス、ラングラーに続いて、新型グランドチェロキーにも、歴代で初のPHVの4xeを拡大展開した。

◆2.0リットル直4ターボ+モーターのPHVシステム

PHVパワートレインは、エンジンが直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボだ。シリンダーヘッドに直接取り付けられたツインスクロールの低慣性ターボチャージャーによって、優れたレスポンスとパフォーマンス、燃費を追求している。

従来のオルタネーターに代えて、水冷式のモータージェネレーターユニットを採用する。モーターは、8速ATと一体設計された。エンジンとモーターを合わせたPHVシステム全体で、375hpのパワーと65kgmのトルクを獲得する。

「フロントアクスル・ディスコネクト」を採用する。路面状況からAWDを必要としないと車両が判断した場合、フロントアクスルを切り離し、自動的に後輪駆動に切り替わる。これにより、パワートレインの抵抗が減少し、燃費が向上するという。車両が4WDを必要と判断すると、自動的に4WDに切り替わる。

◆バッテリーは蓄電容量が17kWh

バッテリーは、蓄電容量が17kWhだ。EVモードでは、WLTPサイクルで最大約40kmをゼロエミッション走行できる。米国EPA(環境保護局)が認定する燃費性能は、56 MPGeとなる見通しだ。

充電ポートは、左フロントフェンダーに設けられた。充電状態を示すLEDインジケータが備わる。インストルメントパネル上部にLEDバッテリー残量モニターを装備し、充電中の電池残量を確認できるようにした。

回生ブレーキを搭載する。ドライバーがブレーキペダルを踏むと、パワートレインコントロールが電気モーターから最大0.25gの回生ブレーキを作動させ、車両を減速させる。

◆「エココーチングページ」が効率的な走行を支援

4xeシステムには、バッテリー充電器とDC/DCコンバーターを単一のコンパクトなユニットに組み合わせた統合デュアル充電モジュール(ICDM)と、小型化されたパワーインバーターモジュール(PIM)が含まれている。これらは車両の床下に取り付けられ、スチールシールドで保護されている。

ドライバーインフォメーションディスプレイと、メインタッチスクリーンには、「エココーチングページ」が採用された。エココーチングページでは、ドライバーが車両の電力の流れをモニターし、回生ブレーキの状態を確認し、充電時間をスケジュールして、安い電気料金を利用できるようにする。電気とガソリンの使用状況や運転履歴も表示することが可能だ。

◆バッテリー残量の低下時に自動で「ハイブリッド」モードに

「E Selec」と呼ばれる3種類の走行モードが切り替えられる。ドライバーは、ステアリングホイール左側のインストルメントパネルのボタンを操作して、パワートレインモードを選択する。選択したモードに関係なく、バッテリー残量が少なくなると、自動的に「ハイブリッド」モードに切り替わる。

ハイブリッドモードは基本モードで、2.0リットルエンジンと電気モーターのトルクを最適にバランスする。このモードでは、パワートレインは最初にバッテリーの電力を使用し、バッテリー残量が少なくなると、エンジンからの駆動力を追加する。

「エレクトリック」モードでは、パワートレインは、バッテリー残量が少なくなるまで、ゼロエミッションで走行する。「eセーブ」モードでは、2.0リッターエンジンからの駆動力を優先し、バッテリーの電力を節約する。ドライバーは、「Uconnect5」モニターを介して、eセーブモード中に、バッテリーセーブとバッテリー充電のどちらかを選択することもできる。

《森脇稔》

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