トヨタ自動車(Toyota)の欧州部門は12月20日、トヨタ・モーター・マニュファクチャリング・ポーランド(TMMP)において、最新世代の1.5リットル「TNGA」エンジンの第2生産ラインを稼働させた、と発表した。
このエンジンは、同じくTMMPで生産されるハイブリッドトランスミッションとともに、『ヤリス』と『ヤリスクロス』の両ハイブリッド車に搭載される。
TMMPでは2018年から、ハイブリッド用トランスアクスルの現地生産を開始した。ハイブリッド用トランスアクスルは、ハイブリッドパワートレインを構成する重要な部品のひとつ。従来、欧州生産のハイブリッド車には、日本で生産したハイブリッド用トランスアクスルを搭載していたが、2018年からは、TMMPに生産を移管している。
3年後の現在、トヨタは電動モビリティの未来に重点を置き、電動パワートレインコンポーネントの欧州での生産と、TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)に基づいて設計された最新世代のエンジンへの投資を続けている。
過去3年間で、トヨタの欧州市場におけるハイブリッド車の販売は成長を遂げた。欧州の全新車販売に占めるハイブリッド車の割合は、30%から60%に増加し、西ヨーロッパでは70%に達した。
ハイブリッド車はCO2排出量を削減できるメリットがあり、トヨタとレクサスのハイブリッド車の欧州販売は好調だ。トヨタモーターヨーロッパは業界をリードするCO2削減を実現しながら、市場シェアを拡大することができる、としている。