アルピーヌ A110のポリスカー、フランス憲兵隊に配備へ…2022年から

26台が高速道路での取り締まりなどの任務に

1.8リットルターボは最大出力252ps

ブレーキ制御式のトルクベクタリング「e-LSD」

アルピーヌ A110 のフランス憲兵隊ポリスカー仕様車
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ルノー傘下のアルピーヌは12月17日、フランス憲兵隊(地方警察に相当)に納入するアルピーヌ『A110』(Alpine A110)のポリスカー仕様車を発表した。2022年から、フランス憲兵隊に配備される予定だ。

◆26台が高速道路での取り締まりなどの任務に

アルピーヌはフランス内務省との契約に基づき、2022~2025年までの4年間に、26台のアルピーヌA110をフランス憲兵隊に納入する。今回、最初の2台が完成し、除幕式が行われた。アルピーヌA110のポリスカー仕様車は、2022年からフランス憲兵隊に配備され、高速道路での取り締まりや司法警察で麻薬密売などの捜査の任務を遂行する。

フランス憲兵隊向けのA110は、フランス・ノルマンディー地域のディエップ工場で組み立てられた後、デュリソッティ社によってポリスカー仕様に架装される。デュリソッティ社は、ルノーの他に、プジョー、シトロエン、オペルをベースにしたポリスカー仕様を手がけている。26台のA110には、専用デカール、フラッシュライト、可変式メッセージサインボードなど、ポリスカーに必要な装備が追加される。

オリジナルのA110は1966年、フランス憲兵隊に納入され、1973年まで活躍した。1973年からは、アルピーヌ『A310』が、フランス憲兵隊に導入され、1987年まで使用された。その後、ルノーの4車種がフランス憲兵隊のポリスカーを務め、2022年からはアルピーヌA110がその役目を担う。

◆1.8リットルターボは最大出力252ps

2017年に復活を果たしたアルピーヌA110は、2シーターのスポーツカーだ。フルアルミ製のプラットフォームとアンダーボディを採用し、軽量化とハンドリング性能を追求する。ボディサイズは、全長4178mm、全幅1798mm、全高1252mm、ホイールベース2419mm。前後重量配分は44対56とした。

ミッドシップに搭載されるエンジンは、1.8リットル直列4気筒ガソリンターボだ。ルノー日産アライアンスが開発したユニットを、アルピーヌとルノースポールのエンジニアが共同でチューンした。フランス憲兵隊向けのA110はベースグレードとなり、最大出力252ps、最大トルク32.6kgmを引き出し、後輪を駆動する。

車両重量は1080kgと軽量で、パワーウエイトレシオは4.3kg/psと優秀。トランスミッションは、ゲトラグ製の7速デュアルクラッチ。アルピーヌA110は、0~100km/h加速4.5秒、最高速250km/h(リミッター作動)の性能を発揮する。フランス憲兵隊向けのA110は、アルミホイールが17インチから18インチにサイズアップされている。

◆ブレーキ制御式のトルクベクタリング「e-LSD」

サスペンションには、摩擦力の変化が少ないダブルウィッシュボーンを採用した。フロントブレーキにはブレンボ製アルミモノブロック対向式4ピストンキャリパーを装備する。

ブレーキ制御式のトルクベクタリング「e-LSD」は、高速コーナリング中に内側の後輪のトラクションが不足するような状況や摩擦の低い路面状況において、左右の後輪のそれぞれのトルクを制御する。これにより、外側の後輪に相対的なトルクを発生させ、トラクションを確保するとともに、後輪のヨーモーメントを積極的に作り出すという。

走行モードは、「ノーマル」、「スポーツ」、「トラック」の3モードが選択できる。それぞれに、トランスミッションのギアシフトプログラムとアクセルペダル、エンジン回転数に関する制御プログラムを設定した。ESCとエンジンサウンドのレベルも、走行モードに応じて変更される、としている。

《森脇稔》

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