【日産アンビション2030】電動車の長期ビジョン、EV先駆者の焦り

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日産自動車は11月29日、電動車の長期ビジョン「日産アンビション2030」を発表した。そこには電気自動車(EV)やバッテリーなどについて野心的な目標が並び、電動車で業界をリードしていこうという日産の意気込みが感じられる。

「電動化技術に対して約1兆円の投資を行ってきた。今後5年間で、さらに約2兆円を投資し、電動化を加速していく。そして、お客さまに多様な選択肢と体験を提供するため、15車種のEVを含む23の電動車両を投入する」

「日産は現在、自社内で全固体電池の開発に取り組んでおり、2028年の市場投入を目指し、2014年には横浜工場内にパイロット生産ラインの導入を計画している。全固体電池は安全性に大きな期待が寄せられていて、航続距離や充電時間など、EVの使い化って大幅に向上させる。充電時間は、現在のリチウムイオン電池に比べ、3分の1に短縮することが目標だ」

内田誠社長は今後の電動化戦略について、こう説明した。このほかにも先進安全技術や自動運転技術などについても説明し、高性能な次世代ライダー技術を2020年代半ばまでに完成させ、2030年までにはほぼすべての新型車に搭載することを明らかにした。

日産といえば、2010年に量産車EV『リーフ』を同業他社に先駆けて発売。“電気自動車の日産”ともてはやされたものの、販売は思うように伸びず、目標を大きく下回った。しかも、後発のEVメーカーにつぎつぎに抜かれ、現在、販売台数で7位という状況だ。

ちなみに、そのランキングは1位テスラ、2位上汽通用五菱汽車、3位比亜迪、4位フォルクスワーゲン、5位ルノー、6位現代自動車、そして7位日産だ。1位のテスラは日産の7倍強、40万台以上を1年間で販売した。リーフを販売した当初、「EVで世界をリードする」と言っていたが、いまやそれは風前の灯火と言っていいだろう。

しかし、“技術の日産”を標榜する会社としては、このままずるずると引き下がるわけにはいかない。そこで、「日産アンビション2030」を発表し、電動化で巻き返しに出ようというのだろう。

電動車はバッテリーが大きな役割を果たしており、日産はその次世代バッテリーである全固体電池に自信を持っている。さらに、先進技術開発の領域において3000人以上のエンジニアを新たに採用して、強固な開発体制を整えていくという。これから2030年まで日産の電動化の動きについて目が離せなくなりそうだ。

《山田清志》

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