パテント・リザルトは、日本の特許庁が1993年1月から2021年11月5日までに公開した「車両用外部照明関連技術」について、特許分析ツール「Biz Cruncher」を用い、参入企業に関する調査結果を特許・技術調査レポートにまとめた。
近年、走行状況や天候に合わせライトを自動制御するヘッドライトや、多様な形態のビームパターンを実現させる自動車用ランプなど、さまざまな照明技術が自動車には搭載されている。今回の調査では日本の特許庁で公開されているこれら「車両用外部照明関連技術」全般について、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースに、特許の質と量から総合的に見た評価を行った。その結果、「総合力ランキング」では、1位 小糸製作所、2位 三菱電機、3位 スタンレー電気となった。
1位 小糸製作所の注目度の高い特許には、「車両の傾斜角度に応じて照射方向を変化させる車両用前照灯」や「半導体レーザーと蛍光体を組み合わせて白色光を発生させるための車両用灯具」などが挙げられる。
2位 三菱電機の注目度の高い特許には、「装置の大型化を抑えた簡易な構成で、照射方向を変更できる前照灯装置」や「配光ムラを抑えた前照灯モジュール又は前照灯装置」などが挙げられる。
3位 スタンレー電気の注目度の高い特許には、「LEDランプを光源とする車両用灯具」や「軽量かつ新規外観をもつ照明灯具」などが挙げられる。
4位 ルミレッズ ホールディング(オランダ)は「寿命を向上させた自動車ヘッドライト」などが、5位 ZKWグループ(オーストリア)は「自動車照明システムが正常に作動していない場合に、レーザービームによって人間に危険が及ぶことを回避するヘッドランプ用安全装置」などが注目度の高い特許として挙げられる。
6位以下にはパナソニック、トヨタ自動車、大日本印刷などがランクインしている。