【BMW R18 B&トランスコンチネンタル 試乗】20代の私にはまだ早いけど…小鳥遊レイラ

やっぱりデカい!けど足つき性は良し

まるで生き物のようなエンジン

ロールス・ロイスにも搭載されている「パワーリザーブメーター」

快適装備は至れり尽くせり

BMW R18 トランスコンチネンタル
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今回のバイクは、なんと車重440kgという圧倒的ド迫力の大きな車体に、排気量も怒涛の1801cc、そして価格も400万円以上と、とにかくすべてが今まで乗ってきたバイクとケタ違い!

BMWのツーリングクルーザー『R18 トランスコンチネンタル』と、トップケースレスのバガースタイルに仕立てた兄弟車の『R18 B』に挑戦です。

やっぱりデカい!けど足つき性は良し

BMW R18 トランスコンチネンタルBMW R18 トランスコンチネンタル
実際にマシンの前に立つと、女性の私でもこんな大きなバイクに乗ることができるのかな、ちょっと…というかとっても不安。いや、これ無理じゃない?と思いつつも、そこはレポーターとして頑張ってチャレンジしてみました。

跨ってみると、おおやっぱりデカい!しかし足を下ろしてみると、そこはクルーザーなので足つき性はやっぱり良いですね。シート高は720mmと低く両足かかとまでべったりと着くことができます。でも、問題はここから440kgを引き起こすことができるのか。力を入れてヨイショっと…。

確かに重くて大変ですけど、こちらもなんとか自分1人でマシンを立てることができました。サイドスタンドをはらうのに身長160cmの私だとちょっと遠かったですが、できるだけタンクに体を寄せてなんとか払うことができました。

まるで生き物のようなエンジン

BMW R18 トランスコンチネンタルBMW R18 トランスコンチネンタル
R18のエンジンはBMWお得意の水平対向ビッグボクサーツイン。1801ccの大排気量が、ドルルンと響く重低音とともにアイドリングでもマシン全体を揺らす鼓動を発生。このあたりは、エンジンがまるで生き物のような感じがして、私としては結構好きです。

恐る恐るスロットルを開ける私とは裏腹に、マシンはドロロローっと割とスムーズに発進。3000rpmで最大トルクを発生するというこのエンジンは徹底的な超低回転型。トルクでグイグイと押し出してくれます。

ロールス・ロイスにも搭載されている「パワーリザーブメーター」

BMW R18 BBMW R18 B

走り出して目の前に広がるのは広大な景色…ではなくてドカーンと大きいコクピットのメーターまわり。視界のかなりを占めています。なかでも4連のアナログメーターの下にある10.25インチ横長カラー液晶が、まるで4輪に使われているもののような雰囲気でインパクトがすごいです!このあたりは4輪と2輪の両方を手掛けているBMWならではの強みという感じでしょうか。

ジョグダイヤルによる表示モードの切替操作方法が洗練されて分かりやすくなっています。また面白かったのが4連メーターの右端にある「パワーリザーブメーター」。これは四輪のロールス・ロイスの車両によく使われており、そのときどれだけエンジンに余力が残っているのかを%で示してくれるものです。

停車しているときは針が100%を指し、街中を発進の場合でだいたい80%、走行中にスロットルを捻って加速してみた場合でも60%と、普通に走っているかぎりはエンジンにまだまだ余裕が余っているのを改めて感じました。

快適装備は至れり尽くせり

BMW R18 BBMW R18 B
電子制御のライディングモードは「RAIN」「ROLL」「ROCK」の3つを搭載。RAINはもちろん雨天用でパワーが抑えられ路面状況が悪いところでも安心して走れます。ROLLはいわゆる一般的にスタンダードにあたるモードです。

ではROCKはというと、スロットルをワイドオープンから急閉したときにバババっとアフターファイヤー音も響かせるなど、いかにもロックンロールという感じのモード。長時間ツーリングで飽きてきたときに使うと、いい刺激になりそうでなかなか面白いモード設定ですよね。

試乗した2台のR18にはマーシャル社と共同開発したサウンドシステムが搭載。ダイナミックな音響をバイクの中に積んでいるのは流石にびっくりしました。快適装備はもう至れり尽くせりです。クルーザーモデルに適した電子制御デバイスにシートヒーターや最近二輪車にも搭載され始めた、アダプティブクルーズコントロールまで付いています。

そしてセルモーターを利用したバックギヤも搭載。これだけ重い車体だと人力だけで取り回すのは流石に大変でした。同じように坂道発進を楽にしてくれるヒルホールドコントロールもこのクラスマシンだと重宝しそうですね。

イケてるおじさまたちがターゲット

BMW R18 BBMW R18 B
今回メーカーがターゲットにしているのは、トランスコンチネンタルが優雅な旅を楽しむ余裕がある50代のコンサバやエグゼクティブ系のおじさまたちで、バガーのR18Bはもうちょっと若くチョイ悪な感じでアクティブに大人の遊びを楽しめるような40代のおじさまたち。

20代の私にはまだ早いけど、400kg超の車体に見合う余裕のあるイケてるおじさまたちのライディングを想像すると、確かに魅力的に映えるなと思いました。

■5つ星評価
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★
コンフォート:★★★★
足着き:★★★★★
オススメ度:★★★

小鳥遊レイラ|愛称:ことりちゃん
レースクイーンに憧れてモータースポーツ業界へ。しかしMOTOR STATION TVでの出演をきっかけに走る方に目覚めてしまい、いきなり大型二輪免許を取得。現在では2輪4輪共にサーキットを走り、一昨年に4輪のレース参戦のためJAF国内A級ライセンスを取得。先日、MFJロードレース国内ライセンスを取得して、今年は2輪でもレースに参戦予定。イベントMCから2&4輪の耐久レース参戦まで楽しむモータースポーツ女子。身長は160cm。

《小鳥遊レイラ》

小鳥遊レイラ

小鳥遊レイラ|愛称:ことりちゃん レースクイーンに憧れてモータースポーツ業界へ。しかしMOTOR STATION TVでの出演をきっかけに走る方に目覚めてしまい、いきなり大型二輪免許を取得。現在では2輪4輪共にサーキットを走り、一昨年に4輪のレース参戦のためJAF国内A級ライセンスを取得。先日、MFJロードレース国内ライセンスを取得して、今年は2輪でもレースに参戦予定。イベントMCから2&4輪の耐久レース参戦まで楽しむモータースポーツ女子。身長は160cm。

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