次世代ブレーキシステムは「生態系」? ブレンボが2024年発売へ

ブレンボの次世代ブレーキシステム「SENSIFY」を搭載したテスラ・モデルS ベースのプロトタイプ車
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  • ブレンボの次世代ブレーキシステム「SENSIFY」のイメージ

ブレンボ(Brembo)は10月25日、次世代のブレーキシステムの「SENSIFY」を発表した。ブレンボのブレーキと、AI(人工知能)を統合したインテリジェントブレーキシステム、としている。

SENSIFYは、ブレーキキャリパー、ブレーキディスク、摩擦材など現行のブレンボ製品に、デジタル技術とAIを組み合わせることで、ソフトウェア、予測アルゴリズム、データ管理を含めた柔軟なプラットフォームを構築し、ブレーキシステムのデジタル制御を可能にする。

またSENSIFYは、ブレーキの設計に、タイヤ毎の制御が可能なデジタルブレインとセンサーを搭載し、組み合わせた。これにより、ハンドリングの精度を高め、パフォーマンスと信頼性の向上を図る。

ブレーキシステムはパーツの集合体ではなく、ひとつの生態系として、能動的な役割をAIとソフトウェアが担う。データを収集することで、ドライビング体験をより快適にし、システムを常に最新の状態に更新するという。

さらに、より持続可能なブレーキ技術という特長も持つ。タイヤ毎にブレーキ制御を最適化し、ブレーキパッドとブレーキディスク間で発生する引きずりトルクを低減させることにより、排出物の量を最小限に抑える、と自負する。

SENSIFYは、自動車メーカーのさらなる柔軟な設計も可能にする。EVや内燃エンジン搭載車を問わず採用でき、スポーツカーからシティカー、商用車まで対応する。なお、発売は2024年初頭の予定、としている。

《森脇稔》

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