【ランボルギーニ ウラカン STO 新型試乗】265km/h出ていても、速度感まったくナシ…竹岡圭

バランスよく徹底的に軽量化

2WDのミッドシップ、気を引き締めて…と思いきや

全開で踏んでたら、300km/h超えてたと思います

ランボルギーニ ウラカン STO
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ランボルギーニ『ウラカン』にはGT3の下に「スーパートロフェオ」というレーシングカーがあるのですが、その公道モデルといった位置づけが「STO」。「ペルフォルマンテ」の上の超スポーツ公道モデルとなります。

ちなみにSTOというのは、スーパートロフェオオモロガータの頭文字を取ったネーミングなんだそうです。

バランスよく徹底的に軽量化

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特徴はバランスのよい軽量化。ボンネット、フェンダー、バンパー一体型パーツとなる、コファンゴを開発し軽量化、またフロントからリアに至るまで空気をキレイに流し整流することで、空力をコントロール。他にもボディパネルの75%以上にカーボンを使い、フロントガラスも薄型にするなど徹底的にこだわることで、ペルフォルマンテよりも43kgの軽量化を達成したそうです。

走るために生まれたクルマなので、アルカンターラとカーボンのインテリア、4点式シートベルト、チタン製ロールバーと、インテリアも容赦ナシ。個人的にはシート座面が上がらないので、前が見えない(笑)なんていうシビアな状況で、バケットシートの中で体が暴れる試乗となってしまいましたが、試乗場所が、富士スピードウェイレーシングコースなので、これもまた致し方ナシ…(汗)。対向車や周りの交通環境がない安全性はあるものの、路面のグリップレベルが高いためGが掛かりますからね。

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2WDのミッドシップ、気を引き締めて…と思いきや

そんな状況の中、V10・5.2リットルエンジンから発揮される威力は640hp・565Nmとハンパないですし、2WDのミッドシップレイアウトなので、少々気を引き締めて乗らないと…と思ったのですが、いやはやこれが!とっても乗りやすかったんですよ。

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ドライブモードは、LDS(ランボルギーニダイナミックステアリング)に代わり、よりダイレクトな固定ステアリングレシオとなる、STO(オールマイティ)、TROFEO(ドライ路面)、PIOGGIA(ウェット路面)の3つのモード切り替えとなりまして、試乗日がドライだったこともありSTOモードがフルカバーしてくれる感じ。というより、TROFEOモードでガバッと踏むと、いきなりググッとお尻を振りだす…(笑)。その分STOモードは上品に躾けられていました。

全開で踏んでたら、300km/h超えてたと思います

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そして、それだけのパフォーマンスモデルゆえに、ブレーキも一流。F1にも採用されているカーボンセラミックブレーキの進化系ブレンボのCCMRは、1コーナー以外はチョンとブレーキペダルに足を乗せるだけで減速してくれるくらい利いてしまうレベル。止まれないクルマは踏めないをまさに体現した感じでした。

タイヤはブリヂストン製の2種類、公道用とサーキット用がありますが、今回は公道用が装着されていたにも関わらず、グリップレベルが高く安心して楽しむことができましたよ~。しかし、先導走行だったにもかかわらず265km/h出ていても、東名高速道路の120km/hよりもまだ低く感じるくらいのレベル。速度感まったくナシ。それだけ安定感が高いってことなんでしょうね。

たぶんストレートエンドまで全開で踏んでたら、間違いなく300km/h超えてたと思います~(笑)。

ランボルギーニ ウラカン STOランボルギーニ ウラカン STO

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

竹岡圭|モータージャーナリスト、タレント
「クルマは楽しくなくっちゃネ!」をモットーに、さまざまな媒体で「喋って・書いて・走って」を実践する女性モータージャーナリスト。テレビのバラエティ番組のMCから、官公庁の委員まで、硬軟幅広く携わっている。モータースポーツでも、耐久レースやラリーレイドなど数々のレースに参戦、現在は全日本ラリー選手権に自らチームを立ち上げチャレンジ中。日本自動車ジャーナリスト協会(A.J.A.J.)副会長。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

《竹岡圭》

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