JR四国の新型特急、2人で1両まるまる貸切も…伊予灘ものがたり 2022年春投入

新しい『伊予灘ものがたり』のエクステリア(八幡浜方先頭車)。茜色と黄金色をベースに伊予灘の夕景をモチーフにしたシンボルマークを配した。夕日に映えるように、JR四国の車両としては初めて全面がメタリック塗装となる。
  • 新しい『伊予灘ものがたり』のエクステリア(八幡浜方先頭車)。茜色と黄金色をベースに伊予灘の夕景をモチーフにしたシンボルマークを配した。夕日に映えるように、JR四国の車両としては初めて全面がメタリック塗装となる。
  • 新しい『伊予灘ものがたり』のエクステリア(松山方先頭車)。
  • 新しい『伊予灘ものがたり』のレイアウト。
  • 海側に展望シートと4人掛けボックスシート、山側に2人掛けシートが配された1号車「茜の章」のインテリア。開放的な和空間をイメージしている。定員27人。
  • 2号車「黄金の章」のインテリア。海側には1人掛け展望シートと2人掛けペアシートが、山側には2人掛けシートが並ぶ。定員23人。インテリアイメージは「茜の章」とともに現行車両を踏襲する。
  • 2人から利用できる定員8人の3号車「陽華の章」。ソファが並ぶゴージャスな仕様で、個室とはいうものの、1両貸し切る形となる。
  • 1号車の車内照明イメージ。各車両には「みかん」をモチーフにした電球型照明を備え、みかんがたわわに実った様子を演出。1・2号車の間接照明は夕日をイメージしたオレンジ色に切り替えることができる。
  • 3号車の車内照明イメージ。こちらはテーブル照明がオレンジに切り替わる。

JR四国は10月18日、観光列車『伊予灘ものがたり』の新車両を2022年春に投入すると発表した。

12月27日がラストランとなる現在の『伊予灘ものがたり』(キロ47形)はキハ40系のキハ47形を改造したものだが、新たな車両はキハ185系特急型気動車を改造。「レトロモダンな車内で大切な人と過ごす、上質な非日常空間」をコンセプトに、愛媛県の食、景色、伝統工芸にこだわった、人々の温かさに触れることができる列車にまとめるとしている。

編成は現行より1両多い全車グリーン車の3両編成で、八幡浜方の1号車から順に「茜の章」「黄金の章」「陽華(はるか)の章」と名付けられる。このうち3号車「陽華の章」には定員8人のグリーン個室がラグジュアリールームとして設けられ、2~8人での貸切が可能。

新車両は現在と同様、予讃線松山~伊予大洲・八幡浜間で運行されるが、普通列車から特急に変更される。時刻は松山8時26分頃発~伊予大洲10時28分頃着・10時57分頃発~松山13時1分頃着・13時28分頃発~八幡浜15時51分頃着・16時14分頃発~松山18時17分頃着。

料金は、松山~伊予大洲・八幡浜間の場合、特急料金1200円+グリーン料金1500円の計2700円となる。個室利用の場合は1室2万8000円のグリーン個室料金が必要。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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