高野山周辺の観光周遊性向上へ実証実験、10月からスタート

高野山内・山麓の路線バスに「Visaのタッチ決済」の実証実験(イメージ)
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国内外から多くの観光客が訪れる高野山とその周辺地域で10月1日から、周遊性向上のための実証実験が行われる。電車やバス、観光施設などのチケットの予約・決済・発行・利用がスマートフォンで可能となる「キーパス高野山」と、「Visaのタッチ決済」の導入を試行する。

「キーパス高野山」は、高野山紀伊半島外国人観光客受入推進協議会・デジタル対応推進部会が実施。チケットのデジタル化によってキャッシュレス対応・チケット販売窓口での接触の最小限化を図り、インバウンド回復後を見据え、ウィズコロナ時代に対応した観光周遊モデルの構築を目指す。

南海電鉄、南海りんかいバスの「高野山デジタルきっぷ」、「高野山内バス1日フリー乗車券」や観光施設、レンタル小型電気自動車、レンタルサイクル、観光タクシーなどの乗車券を購入できる。

2022年度以降も、紀南方面への対象エリアの拡大を検討するなど、紀伊半島全体の観光周遊のデジタル化推進に取り組む。

Visaのタッチ決済については、南海電気鉄道や南海りんかんバスなどが10月1日から12月12日まで実証実験。高野山内・山麓の路線バスに導入する。

バスの乗車口と降車口にVisa のタッチ決済の専用読取端末機を設置し、乗車・降車時に Visaのタッチ決済でタッチすることで、乗車区間に基づいた運賃を決済できる。

実証実験では、公共交通機関利用客への支払い方法の選択肢を広げる「Visa のタッチ決済」の有用性を検証し、アフターコロナを見据え、海外で普及しているVisaのタッチ決済を観光バス路線で導入することによる環境整備課題を抽出する。

南海電鉄では4月3日から16駅でVisaのタッチ決済とQRコードの「南海デジタルチケット」による実証実験を行っており、今回の観光バスでの実証実験開始と合わせると、国内で初めて、Visaのタッチ決済を用いて鉄道から観光地までのバスを乗継利用できることになる。

《レスポンス編集部》

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