21世紀に開業、SLや新幹線もあった…来春に廃止の方向、函館本線流山温泉駅

JR北海道は9月15日、2022年春のダイヤ見直しに合わせて7駅を廃止する意向であることを表明しているが、そのうちの5駅は函館本線の七飯(ななえ)町内と森町内のものであることが新聞報道で明らかにされている。

地元との協議中であるためJR北海道の発表では駅名が公表されなかったが、報道では七飯町内の流山温泉駅が候補に挙がっている。

同駅は、2002年4月27日に池田園~銚子口間に開業した平成生まれで、JR北海道としては21世紀に入ってから最初に開業した駅でもある。

平成に開業した駅が廃止された例は、1989年7月に開業したJR東海参宮線の池の浦シーサイド駅(三重県伊勢市)や、1991年3月に開業した愛知県小牧市の新交通システム桃花台新交通桃花台線(小牧~桃花台東)に存在した小牧原、東田中、上末、桃花台西、桃花台センター、桃花台東の6駅などがあるものの、廃止が決まればJR北海道では初の例となる。また、令和における平成生まれの駅初の廃止事例にもなる。

この駅は文字通り、付近にJR北海道直営の流山温泉が開業し、その利用客誘致を目的に設置された。しかし、温泉自体は2015年2月に廃業したため、本来の目的を失った駅に降り立つ客はほとんどいなくなり、JR北海道が2016年に発表した「駅別乗降人員」では1日1人以下の利用となっていた。

筆者は開業初日の流山温泉駅を訪れているが、1面1線の無人駅で、その横にはJR東日本から譲り受けた200系新幹線車両が3両鎮座していた(そのうちの1両はグリーン車の215形だった)。

当時は新幹線の北限が盛岡で、同年12月には八戸まで延伸したが、北海道新幹線の着工が正式に決まっていなかった時期だっただけに、この200系は新幹線開業を願って設置されたものだと言われていた。

『SL函館大沼号』が運行される時期には、新幹線とSLが無人駅に並ぶ光景を見ることができたものの、老朽化により2013年6月に撤去されている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

編集部おすすめのニュース

特集

おすすめのニュース