バス折返場を賃貸住宅やシェアリングモビリティの複合施設に開発

「hocco」イメージ
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  • なりわい賃貸住宅(建設中)
  • 店舗兼住居
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  • 住居専用
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小田急バスは、東京都武蔵野市桜堤のバス折返場を開発し、“暮らしの「町あい所」"をコンセプトとする新たな複合施設「hocco(ホッコ)」を10月1日に開業する。

hoccoは、なりわい賃貸住宅を核に、シェアカーやシェアサイクルを有する地域コミュニティとモビリティ拠点の創出に向けた新事業となる。

敷地を囲む様に配置した賃貸住宅棟は、店舗兼住居5戸と住居8戸から構成されている。各戸に設けた土間スペースにて、店舗兼住居ではカフェや雑貨販売などの「なりわい」を営み、住居では芸術や得意な趣味を発信するアトリエのような空間が持てる間取りとしている。これにより入居者相互や地域とのコミュニケーションを活性化し、さらに共用スペースでのキッチンカーの出店やイベントなども仕掛け、地域の人々が身近で立ち寄りたくなる場所としていく。

また、開業日にあわせて「hocco」敷地内に新たなバス降車場を設置するほか、ホンダのシェアカー「EveryGo」を1台、ソフトバンク社内ベンチャーによるシェアサイクリングサービス「HELLO CYCLING」のラック5台分を設置。新たな交通結節点(ターミナル)として利便性を高める。

本施策は、小田急バス初となる住居・商業・交通の機能を複合した開発として、同社創業の地である武蔵野エリアにて実施するもの。桜堤地区は、かつて五日市街道を中心に街が形成され、明治期まで玉川上水沿いの桜の名所としても賑わう地域だったが、現在では大型マンションが立ち並び、幅広い世代が住まう閑静な住宅街へと発展を遂げている。このエリアと武蔵境駅を結ぶ小田急バス路線は1日約2600人が利用。本施設が新たな地域のコミュニティとモビリティの拠点となって世代を超えた交流を育み、かつての往来による賑わいを取り戻すことを開発の狙いとしている。

《纐纈敏也@DAYS》

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