【BMW アルピナ B3 新型試乗】遊びよりも安定性を最優先した走り…渡辺陽一郎

BMW アルピナ B3 リムジン
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一般的にアルピナは、BMWをベースにチューニングを施したクルマとされるが、内容は熟成されている。アルピナの考え方によると、BMWは素材を提供するサプライヤー(下請メーカー)に位置付けられる。アルピナはBMWを仕入れ、手を加えて完成させるわけだ。

試乗したアルピナ『B3』は、BMW『3シリーズ』をベースに開発された。エンジンは直列6気筒3リットルだが、ツインターボの装着により、最高出力は462馬力(5500~7000回転)、最大トルクは71.4kg-m(2500~4500回転)に達する。高速道路では、V型8気筒5リットルエンジンに匹敵する加速を見せた。4000回転を超えた領域の吹き上がりも活発だ。

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駆動方式は4WDだが、カーブを曲がる時の挙動は後輪駆動の2WDに近い。峠道を走っても、旋回軌跡を拡大させにくく、なおかつ4WDの効果で駆動力の伝達効率も高い。ベース車の駆動力配分は、前輪が30%で後輪は70%だが、アルピナB3は20%:80%にして、後輪駆動に近付けた。

このようにアルピナB3は、BMWが備える走りのバランスを変えず、動力性能と走行安定性を向上させている。ドライバーを楽しませる遊びの要素はあまり感じられず、乗り心地を損なわずに安定性を高めることを最優先させていた。

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■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★

渡辺陽一郎|カーライフ・ジャーナリスト
1961年に生まれ、1985年に自動車雑誌を扱う出版社に入社。編集者として購入ガイド誌、4WD誌、キャンピングカー誌などを手掛け、10年ほど編集長を務めた後、2001年にフリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向した。「読者の皆様に怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も大切と考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心掛けている。

《渡辺陽一郎》

渡辺陽一郎

渡辺陽一郎|カーライフ・ジャーナリスト 1961年に生まれ、1985年に自動車雑誌を扱う出版社に入社。編集者として購入ガイド誌、4WD誌、キャンピングカー誌などを手掛け、10年ほど編集長を務めた後、2001年にフリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向した。「読者の皆様に怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も大切と考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心掛けている。

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