京阪電気鉄道(京阪)は8月20日、京阪線・大津線系統で9月25日に実施するダイヤ改正の詳細を明らかにした。
今回の改正では「ウィズコロナ・アフターコロナの社会」を見据えるとして、利用状況に応じた本数見直しや終電繰上げなどが実施される。
京阪線系統(京阪本線・鴨東線・中之島線・交野線・宇治線)の平日では、朝ラッシュ時間帯の本数を現行の179本から161本に減便するほか、1時間あたり上下各6本の運行となっている10~15時台の本数を4本とする。また17~22時台では現行の391本から359本に減便され、各時間帯の運行間隔が2~3分程度広がる。
初電については土休日を含めて淀屋橋駅(大阪市中央区)と中之島駅(大阪市北区)の時刻を変更。終電については現行より20分程度繰り上がる。土休日については全時間帯で運行本数が見直される
一方、淀屋橋~出町柳間の昼間時間帯では「プレミムカー」を連結した快速急行が1時間あたり上下各2本運行される(「プレミアムカー」についてはコロナの感染状況を鑑み、9月4日から土休日乗車分の発売が当面の間、見合せとなる)。
このほか、全車座席指定の「ライナー」列車が朝ラッシュ時の樟葉→淀屋橋間で1本、夕ラッシュ時の淀屋橋→出町柳間で2本増発。淀屋橋~出町柳間で運行されている快速特急『洛楽』が最大2分短縮。特急については日中の京橋~祇園四条間で最大1分短縮される。
大津線系統(石山坂本線・京津線)では、全線全時間帯で発着時間が調整されるが、初・終電時刻に大きな変更はない。
このうち、石山坂本線(坂本比叡山口~びわ湖浜大津~石山寺)では、昼間時間帯の一部列車で運転区間が見直され、10~15時台は石山寺~坂本比叡山口間と石山寺~近江神宮前間の列車が10分間隔で交互に運行されるほか、今冬以降、学校の長期休暇に合わせた学休期ダイヤが導入される。
なお、これらのダイヤ改正に合わせて、京阪では9月25日からウェブサイト上で京阪線の列車走行位置情報の提供を開始する。