大雨で高速道路3路線が通行止め…土砂災害の危険度が高まる 8月18日14時30分現在まとめ

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国土交通省が8月18日14時30分現在でまとめた情報によると、令和3年(2021年)8月の雨で、あらたに尾道道と国道9号が通行止めとなった。西日本と東日本を中心に、これまでの記録的な大雨により土砂災害の危険度が非常に高まっている所があるという。

国交省が発表した13時00分現在の気象状況によると、前線上の低気圧が18日夜には日本海北部に進み、前線は北海道付近まで北上する。低気圧や前線に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込み、上空には寒気が流れ込むため、大気の状態が不安定となり、前線の活動が活発な状態が続く見込み。

同じく国交省によると、現在、西日本から北日本にかけて、雷を伴った雨の降っている所がある。19日にかけて、雷を伴った雨が降り、さらに大雨となる所があるおそれ。19日には日本の東の高気圧が勢力を強め、前線の活動は次第に弱まるものの、大気の状態が不安定な予想だ。

以下、国交省が18日14時30分現在でまとめた被害状況に各事業者の情報を補足した。

●道路

高速道路の被災による通行止めは22時00分現在、中央道・岡谷JCT~伊北IC(土砂流入)、長崎道・東背振IC~伊賀大和IC(切り土法面変状)、尾道道・上り尾道北IC~尾道JCT(尾道JCTでの法面変状)の3路線。

雨量規制基準超過による通行止めは22時00分現在なし。一時、九州自動車道、南九州道、東九州道、新東名、三遠南信道などで通行止めが発生していた。有料道路の雨量規制基準超過による通行止めも13時30分現在で、なし。

直轄国道では、被災による通行止めは13時30分現在、5路線5区間。国道1号・滋賀県大津市(土砂流入)、国道41号・岐阜県下呂市(護岸流出)、国道19号・岐阜県中津川市(路肩崩落)、国道9号・島根県出雲市(路面変状)の各地。

●バス

高速バスは7時00分現在、18事業者35路線が運休、2事業者3路線が一部運休。運休は大分交通、長崎県交通局、西肥自動車など。17日7時00分現在の172路線運休、15路線一部運休から、多数が運転再開している。路線バスは同じく7時00分現在、15事業者20路線が運休、23事業者31路線が一部運休。

●鉄道

主な施設被害は14時00分現在、在来線・民鉄6事業者9路線11区間。JR西日本呉線でトンネル漏水が発生している。被害は以下の通り:JR東日本中央線・岡谷駅~辰野駅(土砂流入)、JR東日本中央線・辰野駅~塩尻駅、JR東海中央線・上松駅~倉本駅間(土砂流入)、JR東海中央線・贄川駅~木曽平沢駅間(土砂流入)、JR東海飯田線・宮木駅~辰野駅間(橋梁傾斜)、JR西日本山陽線・小野田駅~厚狭駅間(道床流出)、JR西日本呉線・安芸長浜駅~大乗駅間(トンネル内漏水)、JR九州久大線・杉河内駅~北山田駅間(第十玖珠川橋損傷の可能性、確認中)、JR九州佐世保線・北方駅~高橋駅間(線路冠水)、アルピコ交通上高地線・西松本駅~渚駅間(橋梁傾斜)、明知鉄道明知線・阿木駅~飯羽間駅間(バラスト流出)。

運転見合わせは同じく14時00分現在、新幹線・在来線・民鉄の11事業者31路線。まとめ時点で運転を見合わせていたJR九州九州新幹線・熊本駅~鹿児島中央駅間は、19日は通常通り運転の予定。
水害への備え
ハザードマップを確認、被害にあったら写真を撮る

《高木啓》

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