ブリヂストン大幅な増収増益、タイヤ需要が回復 2021年1-6月期決算

ブリヂストン2021年1-6月期決算
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ブリヂストンは8月10日、2021年1~6月期(第2四半期累計)の連結決算を発表。グローバルでタイヤ需要が回復する中、補修用を中心に販売を伸ばし、前年同期比で大幅な増収増益となった。

第1四半期の乗用車・小型トラック用タイヤ販売は、補修用/新車用ともに高インチタイヤを中心に販売を拡大。乗用車用高インチタイヤは前年同期比43%増、対2019年比でも8%増と販売を伸ばした。補修用はメジャーブランドへの集中を進めながら量を拡大。第1四半期に出遅れた北米販売は、第2四半期より挽回に入り、回復基調となっている。新車用は対前年で大きく回復するも、半導体不足の影響で2019年レベルへの回復にはまだ遠い状況となっている。

トラック・バス用ラジアルタイヤは、堅調な建設需要/運送需要に支えられ、補修用はほぼ2019年と同等レベルまで販売回復。新車用はトラクター生産における半導体不足の影響が出ており、販売回復ペースがややスローダウンしている。

鉱山用タイヤは今年に入り回復基調に転じているが、上期の販売は前年度同水準にとどまり、相対的にまだ回復が弱い。建設用タイヤは補修用/新車用ともに大きく販売増。特に補修用は2019年の販売水準を上回り、その強さが際立つ。

これらの結果、売上収益は前年同期比24.2%増の1兆5688億円となった。利益面では原材料高騰の影響を売値/ミックスの改善でカバーしたほか、経費・コスト構造改革の効果も寄与。調整後営業利益は同369.3%増の1762億円、純利益は3523億円(前年同期は302億円の損失)となった。

通期業績見通しも上方修正。売上収益3兆3200億円(前回予想比+3100億円)、調整後営業利益3600億円(同+1000億円)、純利益3250億円(同+640億円)とした。

《纐纈敏也@DAYS》

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