【Ene-1 Challenge】単三電池40本のみで鈴鹿を走るモータースポーツ…KV-40で木本工作所が3連覇

KV-40総合優勝の木本工作所
  • KV-40総合優勝の木本工作所
  • KV-40総合表彰式
  • KV-40総合2位の404ecorun
  • KV-40総合3位の長野県飯田OIDE長姫高校原動機部A
  • KV-40総合4位、KV-2クラス優勝のnn-techエコランチーム
  • SNSで話題になった「デカ四駆 DOGEZA」
  • SNSで話題になった「脚立号」

Ene-1 Challengeが1日、鈴鹿サーキットで行われ、単三電池40本のみのエネルギーで国際レーシングコースを3周走ってそのタイムを競うKV-40で、木本工作所が3連覇を飾った(主催:日本自動車連盟、モビリティランド)。

新型コロナウイルス感染症拡大の影響で2年ぶりの開催となった2021 Ene-1 Challengeは、7月30日と31日にFIAソーラーカーレース鈴鹿2021が、8月1日にはKV-40とKV-BIKEの競技が開催された。ソーラーカーレースは残念ながら今大会で29回の歴史に幕を閉じたが、KV-40とKV-BIKEは形を変えながらも、来年以降も戦いが続いていくことがブリーフィングで発表された。

KV-40は単3電池40本を動力源とし、鈴鹿サーキット国際レーシングコース5.807kmののタイムアタックを3回行い、その合計タイムで競う。競技が始まったら充電や電池交換は行えない。最低重量に制限がないKV-1クラスと、最低重量が35kgに制限されているKV-2のクラスがあり、それぞれのクラスに加え、一般部門、大学・高専・専門学校部門、高等学校部門、中学生部門にも上位に賞典が与えられる。

1回目のアタックで2019年の覇者である木本工作所が5分28秒267とコースレコードタイムを記録。2番手は404ecorunだったが、約30秒の差が開いた。2回目も木本工作所が5分31秒013でトップ。3回目も5分48秒875のトップタイムを記録し、堂々の3連覇を飾った。チーム代表の木本貴志さんは「コロナでメンバーが会えない中、リモートで意見交換をしながらマシンの改良を進めました」とコメント。軽量化と安定化を進め、前回より速いペースで走行できたことが勝因だと語った。

2位は404ecorun。木本工作所から3ラップ合計で約55秒離されたが2位表彰台を獲得した。3位はこれまで3度の総合優勝を記録している長野県飯田OIDE長姫高校原動機部のAチーム。このチームが高校生チーム最上位となった。

4位に入ったのはKV-2クラスのnn-techエコランチーム。強豪長野県飯田OIDE長姫高校原動機部のCチームを2分以上引き離して堂々のKV-2クラス優勝を飾った。

今回、SNSでも注目を集めたチーム、東富士エコラン同好会の「デカ四駆 DOGEZA(土下座)」は81台中55位。同じくSNSで注目を集めたチームさんねこの「脚立号」は総合46位という結果だった。

■総合トップ3(=KV-1クラストップ3)
1. 木本工作所
2. 404ecorun
3. 長野県飯田OIDE長姫高校原動機部A

■KV-2クラストップ3
1. nn-techエコランチーム
2. 長野県飯田OIDE長姫高校原動機部C
3. 星翔高等学校 電気自動車研究部

《藤木充啓》

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