今回、京都丹後鉄道が導入する運転士用保護サングラスは、偏光レンズ専門のレンズメーカーTALEX社製オーバーグラス(サングラスタイプ)・クリップオン(メガネの上に装着するタイプ)の2種類。列車運転時に前方確認の視認性の向上や、目からの疲労を軽減でき、さらなる安全性向上を図る構え。
◆なぜ京都丹後鉄道がいまサングラスを採用するか

このうち、宮豊線・宮舞線は海沿いを行く区間が多く、「海面に反射して、太陽光は強い光となって列車内に差し込む。海面に太陽光が反射する箇所を運行するさい、目が強い光線に長時間さらされる環境にあることから、信号確認などの前方確認時にまぶしさでストレスを感じる状況だった」という。
これまで、運転席に備え付けられたサンバイザーでは前方・左右のすき間から太陽光が入ってくるほか、カーブ通過時や、進行方角が変わるごとの調整、朝夕の太陽が低い位置にある場合はカバーしきれないなど、運転士が負担を感じていた。
◆1日の疲労度が約20%軽減したという検証結果も

また、同レンズ未着用時と比べ、1日の疲労度が約20%軽減したという検証結果もあることから、着用者の状況に応じてオーバーグラス(サングラスタイプ)と、クリップオン(メガネの上に装着するタイプ)のいずれかを選択でき、ストレスのない着脱をめざした。
京都丹後鉄道は今後、こうしたサングラスの導入で、安全性向上や乗務員負担軽減を図っていくという。
