無人機システム・ロボット開発の炎重工は7月7日、純国産水上ドローン「マリンドローン」を使用した密漁対策の社会実装実験を岩手県宮古市とスタートすると発表した。
近年、主に高級食材を狙った悪質な密漁が問題になっている。このような状況を鑑み、水産庁は2020年12月より新漁業法を施行。密漁に対する罰則が強化された。しかし、岩手県でも密漁による被害は増加。密漁は平日・土日と関係なく、さらに夜間に行われることも多く、監視など対策に関わる多くの人の労力を必要となっている。
マリンドローンは、用途に合わせた搭載機器と連動することで、様々な水上作業を自動化・効率化する自動運転船舶ロボット。パソコンやタブレット不要で簡単に操縦できるほか、指定の船体を自律移動船舶化することも可能。オプションで水中、水上カメラを搭載すれば、遠隔地へ映像を伝送できる。
今回の社会実装実験では、マリンドローンと遠隔操作システム、密漁対策に有効な機器を連動させることで、密漁被害の低減を狙うとともに、従来よりも監視などの対策における省人化や低コスト化を目指す。