BMW 2シリーズクーペ 新型登場…パフォーマンス重視のコンパクト2ドア、欧州発表

新デザインのキドニーグリル

プレミアムな雰囲気が追求されたインテリア

「220iクーペ」グレードには2.0ターボの改良版を搭載

BMW 2シリーズ・クーペ 新型
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BMWは7月7日、新型『2シリーズクーペ』(BMW 2 Series Coupe)を欧州で発表した。小型2ドアスポーツクーペの2世代目モデルとなる。

新デザインのキドニーグリル

新型2シリーズクーペは、BMW『2002』までさかのぼる、コンパクトでパフォーマンス重視の2ドアモデルの伝統的なコンセプトを、現代風にアレンジしたもの。フロントマスクは、『1シリーズ』との差異化が図られた。特長的なプロポーション、ワイド化されたトレッド、最適化された空力特性、優れたボディ剛性、インテリジェントな軽量デザイン、バランスの取れた50対50の前後重量配分、低重心が、スポーティなハンドリングの基盤を生み出すという。

新型は、クラシックなスリーボックスデザインにパワフルなプロポーション、ダイナミックなラインなどで、表現力豊かな外観を追求した。フロントには、新デザインのキドニーグリルが採用された。バーの代わりに垂直に配置されたアクティブエアフラップを装備している。リアのホイールアーチフレアは、後輪駆動車を基本とする新型らしいパワフルさを表現した。コンパクトなテールライトは、LEDの各機能を再配置している。

ボディサイズは全長4537mm、全幅1838mm、全高1390mm、ホイールベース2741mm。従来型と比較して、105mm長く、64mmワイド、28mm背が低い。ホイールベースは51mm増加した。トレッドは、フロントが+54mmの1575mm、リアが+31mmの1587mmとした。BMW 2シリーズ・クーペ 新型BMW 2シリーズ・クーペ 新型

プレミアムな雰囲気が追求されたインテリア

インテリアは従来型に対して、高品質の素材やクラフトマンシップにより、プレミアムな雰囲気が追求された。ダークグラファイトマット仕上げの新しいインテリアトリムストリップが標準装備されている。ドアパネルには新しい台形のアクセントが組み込まれており、オプションのアンビエント照明を選ぶと、バックライトが点灯する。ドライバー重視のコックピットデザインは、センターコンソールに最新のコントロールパネルを備える。フルデジタル化されたディスプレイオプションが選べる。

シート位置は低く、運転席と助手席のスペースを向上させた。後席は2名がけ。トランク容量は従来型と比較して20リットル増加し、390リットルとした。3分割の折りたたみ式リアシートを倒せば、さらにスペースが拡大する。トランクの開口部の高さは、従来型よりも35mm低くして、積載性に配慮している。

3ゾーンオートエアコンと音響グレージング仕様のフロントガラスを標準装備した。シートとステアリングホイールのヒーター機能や運転席側のメモリー機能を含む電動調整シート、アンビエントライト、ハーマンカードン製サラウンドサウンドシステムがオプションで選択できる。オプションのスライドガラス/チルトサンルーフは、従来型よりもガラス面積を約20%拡大させている。BMW 2シリーズ・クーペ 新型BMW 2シリーズ・クーペ 新型

「220iクーペ」グレードには2.0ターボの改良版を搭載

新型は「220iクーペ」グレードに、直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンの改良版を搭載する。 最大出力は184hp/5000~6500rpm、最大トルクは30.6kgm/1350~4000rpmを引き出す。エキゾーストマニホールドを組み込んだシリンダーヘッドによって、CO2排出量を抑えている。8速ステップトロニックトランスミッションを組み合わせた。動力性能は0~100km/h加速7.5秒、最高速236km/hとした。

サスペンションは、フロントが2ジョイントスプリングストラット、リアが5リンク。サーボトロニック機能付き電動パワーステアリングを標準装備した。オプションで、可変スポーツステアリングを含むMスポーツサスペンションが選択できる。

足元には、17インチアルミホイールを標準装備した。「Mスポーツ」には、18インチのMアルミホイールが採用されている。

《森脇稔》

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