「木」一本の直径もわかる高精度と広範囲、ヤマハの森林計測がJapan Droneでダブル受賞

「第6回 Japan Drone」(6月14日~16日)ヤマハ展示ブースにて。中央が森林計測に使われる無人ヘリ「FAZER R G2」
  • 「第6回 Japan Drone」(6月14日~16日)ヤマハ展示ブースにて。中央が森林計測に使われる無人ヘリ「FAZER R G2」
  • Japan Droneアワード授賞式の様子

ヤマハ発動機の産業用無人ヘリコプターによる森林計測事業が、一般社団法人 日本UAS産業振興協議会(JUIDA)主催の「第6回 Japan Drone」で実施された表彰式で、ニュービジネス部門およびベストオブオーディエンス部門で最優秀アワードに選出され、ダブル受賞となった。

ニュービジネス部門の最優秀アワードは、審査員による出展内容の評価と来場者の投票により選出されるもの。木材の供給だけではなく、CO2の吸着機能も含めて森林の価値が注目されるなか、環境保全や資源の循環に役立つべく森林計測事業をニュービジネスとして立ち上げたことが表彰された。

ヤマハの森林計測事業では、30年以上の飛行実績がある産業用無人ヘリコプターに高性能レーザスキャナーを搭載し、森林の立木情報を計測。これが林業のスマート化に貢献すること、また、計測した精密な地形データが、林業および治山に役立つ点が高く評価された。

ヤマハの独自性という点では、ヤマハの産業用無人ヘリコプターの高い航続性能(1回の最大飛行時間が約100分、航続可能距離が約90km)を活かし1日最大約100haもの広範囲を計測できること、木の位置や高さだけでなく幹の直径、材積幹や地表面の情報も得られる高精度なデータであること、ドローンや徒歩でのアプローチが困難だった場所も含め対象エリアの全数調査が可能であることをアピールする。

来場者の投票のみで選出されるベストオブオーディエンス部門でも、ヤマハの森林計測事業が最優秀アワードに選出された。

UMS事業推進部事業開発部長 加藤薫氏は「出展内容に対して主催者、来場者の方々から高い評価を頂いたことに非常に感激しております。これからも森を守りつつ、ドローンを中心に様々な技術の進化を踏まえ、人々の期待に応え続けます」とコメントしている。

《宮崎壮人》

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