相模線と宇都宮線・日光線にもE131系を投入…既存の205系を淘汰へ

相模線用E131系のエクステリアイメージ。「遠くまで広がる湘南の海とダイナミックな波の水しぶきを水玉模様で表現」したという車体。前面と側面は青の濃淡で「遠くまで広がる湘南の海」をイメージ。車体幅は現行の205系500番台より150mm拡大され、最高速度は10km/h向上した110km/hとなる。
  • 相模線用E131系のエクステリアイメージ。「遠くまで広がる湘南の海とダイナミックな波の水しぶきを水玉模様で表現」したという車体。前面と側面は青の濃淡で「遠くまで広がる湘南の海」をイメージ。車体幅は現行の205系500番台より150mm拡大され、最高速度は10km/h向上した110km/hとなる。
  • 宇都宮線・日光線用E131系のエクステリアイメージ。側面には宇都宮市で復元された火焔太鼓の山車をイメージした黄色と茶色の帯を配置。「世界遺産日光の社寺に施される文様にも通じる、賑やかで 高級感のあるデザイン」として日光らしいレトロ感を出す。
  • 相模線用E131系の概要。基本的な仕様は先行して投入された房総用E131系を踏襲しているが、シートは「相模川の豊かな流れや湘南の海をイメージした爽やかなブルー系のツートンカラー」としたオールロングとなる。1人あたりのシート幅は205系500番台より25mmほど拡大される。
  • 宇都宮線・日光線用E131系の概要。こちらは3両編成となる。
  • 相模線用の現行車両である205系500番台。1991年3月の相模線全線電化時に投入され、以来、30年が経過。2021年4月時点で4両編成13本が国府津車両センターに配置されているが、E131系の投入本数からすると、大半の車両が淘汰される模様だ。
  • 205系500番台
  • 宇都宮線・日光線用の現行車両である205系600番台。こちらは2000年10月から京葉線や川越線用を転用改造して登場。2021年4月時点で小山車両センターに4両編成12本48両が配置されているが、E133系の投入本数からすると、こちらも大半が淘汰される模様だ。2019年12月29日、東北本線(宇都宮線)黒磯駅。
  • 房総各線で運用中のE131系

JR東日本横浜支社と大宮支社は6月17日、相模線(茅ヶ崎~橋本)、東北本線(宇都宮線)小山~黒磯間、日光線(宇都宮~日光)にE131系直流通勤型電車を投入すると発表した。

同車は3月のダイヤ改正で千葉支社管内の房総各線へ投入されているが、相模線用は4両編成、宇都宮線・日光線用は3両編成(房総用は2両編成)で、車内は双方ともオールロングシートとなる(房総用はセミクロスシート)。

それ以外の基本仕様は房総用と同様で、制御方式にSiC(シリコンカーバイト)素子を使用したVVVFインバータ制御を採用。車両状態のモニタリング機能や車内防犯カメラ、ワンマン機器、車内案内用ディスプレイ、フリースペースなどが設けられる。

2021年秋に営業運行を開始する予定の相模線用は4両編成12本48両、2022年春頃から営業運行を開始する予定の宇都宮線・日光線用は3両編成15本45両が新造される予定で、現行の205系500・600番台を置き換える模様。相模線用は朝夕に一部が横浜線橋本~八王子間にも乗り入れる。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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