中古車市場規模は縮小、低価格帯の軽自動車が人気 カーセンサー調べ

中古車の購入台数、市場規模
  • 中古車の購入台数、市場規模
  • 直近1年以内のクルマの購入経験の有無
  • 直近1年以内のクルマの購入状況
  • 中古車の支払総額
  • 中古車の支払総額
  • クルマの主な購入目的
  • クルマの主な購入目的

カーセンサーは、過去1年間に中古車購入を検討した人を対象とした「カーセンサー中古車購入実態調査2020」を実施。コロナ禍の中、低価格帯の軽自動車に注目が集まっていることが明らかになった。

カーセンサーは調査結果をもとに、2020年の費用総額(中古車市場規模)を3兆4365億円と推計。2015年の調査以降拡大傾向にあった中古車市場が2020年は前年より3133億円減少した。1年間の中古車購入率は3.1%で昨年より0.1ポイント減少。中古車購入単価は、135万5000円で前年より8万1000円減少した。

直近「1年以内にクルマを購入した」人は7.3%で、2015年の調査以来初めて減少に転じた。購入したクルマは「新車」が57.4%で前年より2.9ポイント減少。「中古車」は33.0%で1.2ポイント、「新車・中古車両方」は9.6%で1.8ポイントそれぞれ増加した。

中古車の支払総額は「50~100万円未満」が24.7%で最も高く、前年より2.8ポイント上昇した。200万円~400万円未満の各支払総額は減少したものの、「400万円以上」は0.1ポイント上昇。コロナ前後では、「20~40万円未満」、「40~60万円未満」が上昇し、「120~140万円未満」、「140~160万円未満」が減少したが、200万円以上では大きな変動は見られない。

中古車の主な購入目的は「通勤・通学用」が前年より2.6ポイント上昇し41.1%に。2015年の調査以来初めて40%を超えた。都市/地方別で見ると、都市部は地方部よりも「レジャー用」が12.0ポイント高い。コロナ前に比べてコロナ後では、「レジャー用」(6.0ポイント減)が落ち込み、「通勤・通学用」(3.1ポイント増)、「運転を楽しむため」(1.7ポイント増)、「家族の送迎用」(1.2ポイント増)などが高まった。

中古車購入までの検討期間の平均日数(40.4日間)は、前年より10.9日間短縮し、2015年の調査開始以来最も短い日数となった。直近で購入した中古車のボディタイプは「軽自動車」(40.2%)が最も多く、前年より3.3ポイント増加。「クロカン/SUV」は2.3ポイント、「ステーションワゴン」は1.3ポイントそれぞれ増加した。

中古車購入後の利用方法や楽しみ方は、「旅行やアウトドアなど、レジャーに出かけた」、 「家族や友人、恋人などを乗せてドライブを楽しんだ」、「長距離のドライブを楽しんだ」、「出かける範囲を広げた・広がった」で減少幅が大きい。コロナ後では、「旅行やアウトドアなど、レジャーに出かけた」(7.2ポイント減)、「長距離のドライブを楽しんだ」(3.7ポイント減)、「車中泊をした」(2.8ポイント減)、「趣味の活動に使うようになった」(2.7ポイント減)などが減少。一方で、「ゴミ箱や携帯電話ホルダーなどの備品をそろえた」(3.9ポイント増)、「カスタマイズやオプション、装飾品等を追加した」(1.1ポイント増)などがコロナ前よりも増加した。

《纐纈敏也@DAYS》

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