ランボルギーニのサーキット専用車、『エッセンサ SCV12』…ゲーム「アスファルト」最新作に起用

自然吸気の6.5リットルV12は最大出力830hp

250km/h走行時に1200kgのダウンフォース

カーボンシェル構造のFIA認定OMP製シート

ランボルギーニ車を若い世代に紹介するための重要ツールがゲーム

ランボルギーニ・エッセンサ SCV12
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ランボルギーニは5月7日、サーキット専用の新型ハイパーカーの『エッセンサSCV12』(Lamborghini Essenza SCV12)が、「アスファルト」シリーズ最新作の『アスファルト9:Legends』に起用されると発表した。5月13日、同ゲームにデビューする予定だ。

エッセンサSCV12は、ランボルギーニのモータースポーツ部門の「スクアドラ・コルセ」によって開発され、ランボルギーニのデザイン部門の「チェントロスティーレ」がデザインを手がけた。世界限定40台を生産する計画だ。ランボルギーニによると、エッセンサSCV12は、『ミウラ・イオタ』や『ディアブロGTR』などのDNAを受け継ぐモデルになるという。

自然吸気の6.5リットルV12は最大出力830hp

エッセンサSCV12には、ランボルギーニ史上最強のV12エンジンを搭載する。自然吸気の6.5リットルV型12気筒ガソリンエンジンは、最大出力830hpを発生する。トランスミッションは、6速シーケンシャル「Xtrac」を組み合わせた。後輪駆動の軽量シャシーの構造要素として、シーケンシャル6速ギアボックスを組み込むことにより、重量を軽減して重量配分を最適化しているという。

また、アルミ製のフロントフレームとカーボンファイバー製モノコックによる構造で、高いレベルの安全性を追求する。新世代のカーボンファイバー製モノコックのおかげで、1.66hp/kgの優れたパワーウェイトレシオを実現した。ランボルギーニによると、エッセンサSCV12は、FIA(国際自動車連盟)のプロトタイプレーシングカーの安全規則を尊重するために開発された最初のGTレーシングカーになるという。ランボルギーニ・エッセンサ SCV12ランボルギーニ・エッセンサ SCV12

サーキットでも最大限の俊敏性と安定性を確保するために、プッシュロッド方式のリアサスペンションを採用した。ブレンボモータースポーツが開発したブレーキシステムを装備する。フロント19インチ、リア20インチのホイールは軽量なマグネシウム製で、タイヤは専用のピレリ製スリックを組み合わせている。

250km/h走行時に1200kgのダウンフォース

エッセンサSCV12では、エアロダイナミクス性能がV12エンジンのパフォーマンスを最大限に引き出すように設計されている。エアロダイナミクスには、ランボルギーニ スクアドラ コルセのGTレーシングカーのノウハウを導入した。ランボルギーニによると、GT3レーシングカーよりもダウンフォースレベルは大きく、250km/h走行時に1200kgのダウンフォースを獲得するという。

フロントフードには、『ウラカン』のレーシングカーと同様、センターリブ付きのダブルエアインテークが設けられ、ラジエーターからの熱い空気の流れを分離させ、冷たい空気をルーフのエアスクープに導く。フロントにはリップスポイラーを装備した。ボディサイドでは、サイドシルに垂直フィンを配置することにより、エンジンとトランスミッションの冷却性を引き上げている。リアには、大型で調整可能なダブルプロファイルのリアウィングが装着された。

そのデザインは、スクアドラ コルセが設立されて以来、ランボルギーニの全レーシングカーをデザインしてきたランボルギーニセントロスタイルのクリエイティブな成果と、自負する。デザインで重視されたのは、サーキットでのピットストップ中に、タイヤなどを迅速に交換できるようにすることだという。フロントのヘッドライトには、六角形モチーフが取り入れられた。ボディカラーは、ベルデシルヴァンス、グリジオリンクス、ネロアルデバラングロス、アランシオカリフォルニアなどの限定色が用意される。ランボルギーニ・エッセンサ SCV12ランボルギーニ・エッセンサ SCV12

カーボンシェル構造のFIA認定OMP製シート

インテリアは、インストルメントパネルやダッシュボードを、ドライバー中心にするように設計された。センターコンソールはカーボン製で、非対称の「Y」デザインとし、ドライバー側に各種スイッチをレイアウトした。

ディスプレイ付きのマルチファンクションステアリングホイールのデザインは、F1マシンから着想を得ている。カーボンシェル構造のFIA認定のOMP製シートが装備されている。

ランボルギーニ車を若い世代に紹介するための重要ツールがゲーム

このエッセンサSCV12が、「アスファルト」シリーズ最新作の『アスファルト9:Legends』に起用され、5月13日、同ゲームにデビューする。アスファルトシリーズは、これまでに累計10億ダウンロード以上を達成している人気カーアクションレースゲームだ。

5月13日から、世界中のゲーマーは、8色のボディカラーのエッセンサSCV12から好みの色を選択し、「ランボルギーニエッセンザSCV12チャレンジ」に参加することができる。

3つのオープン予選セッションのうち、1回目は5月13~16日、2回目は6月10~13日、3回目は7月1~4日に行われる予定だ。上位100名は、8月5~8日まで開催されるクローズド予選セッションに参加できる。そして、ベスト8のゲーマーが、9月18日の決勝戦で戦う。

ランボルギーニは、eスポーツへの投資を続けている。ランボルギーニのモータースポーツ部門の責任者、Giorgio Sanna氏は、「ゲームはランボルギーニ車を若い世代に紹介するための重要なツール。エッセンサSCV12が『アスファルト9:Legends』に選ばれ、プレイヤーがサーキット専用ハイパーカーのステアリングホイールを握るスリルを体験できることうれしく思う」と語っている。

《森脇稔》

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