西武レオライナーのCO2排出量、実質ゼロ…太陽光発電による列車運行 4月1日から

レオライナーSDGs塗装
  • レオライナーSDGs塗装
  • レオライナー
  • 西武では、持続可能な開発目標(Sustainable DevelopmentGoals=SDGs)への貢献の一環として、太陽光発電など、地球温暖化抑制の取組みを行なっているが、西武山口線ではそのことをアピールする「SDGs×Lions GREEN UP! プロジェクトトレイン」が運行されている。
  • 太陽光発電による運行の仕組み。西武は太陽光発電による電気を東電に売る契約と、「FIT非化石証書付電力」という契約を結び、東電から供給される通常の電気を「レオライナー」の運行に使用する。「FIT非化石証書」とは、造り出される電気が化石燃料を使わないものであり、それが固定価格買取制度(FIT)により買い取るものであることを証明するもの。
  • 三浦半島の中央部にある西武武山ソーラーパワーステーション。
  • 太陽光発電による運行をアピールするステッカーが「レオライナー」車内に順次掲出される。

西武鉄道(西武)は3月31日、多摩湖駅(東京都東村山市)と西武園ゆうえんち駅(埼玉県所沢市)を結ぶ山口線の「レオライナー」を、4月1日から100%自社の太陽光発電により運行すると発表した。

これは、運行に要する電気使用量のすべてを、西武が運営する「西武武山ソーラーパワーステーション」が発電する環境価値が付いた電力で賄うもので、山口線では年間約300tだったCO2排出量を実質ゼロにすることが可能になるという。

神奈川県横須賀市に設けられている西武武山ソーラーパワーステーションは、2019年2月から稼働が始まった太陽光発電所で、約13.6haの敷地に3万1080枚の太陽光パネルを設置。年間発電量は一般家庭約2660世帯分に相当する約956万kWhで、西武グループが保有する9カ所の発電所では最大規模を誇っている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集