BMW インテリジェント・パーソナル・アシスタントは、AI (人工知能)技術を活用することで、音声会話だけで車両の操作、情報へのアクセスが可能となるテクノロジーだ。音声入力と異なり、より自然な会話に近い言葉で、ドライバーの指示や質問を理解し、適切な機能やサービスを起動可能にするほか、使用頻度に応じてドライバーの好みを学習し、長く乗り続けるほどドライブにおけるパートナーとしての役割を担うことが可能だ。
BMW デジタルキー・プラスは、Apple と共同開発されており、iPhoneのU1チップに搭載されているUWBテクノロジーに基づいている。これは、可能な限り最高のセキュリティを備えた非常に正確なローカリゼーションを特長とする短距離、高帯域幅のデジタル無線技術であり、UWBによって、無線信号が妨害または傍受される「リレーアタック」が不可能になるという。AppleとBMWは、CCC(カー・コネクティビティ・コンソーシアム)と緊密に協力して、UWBの「デジタルキー・バージョン3.0」を確立し、自動車業界にグローバルスタンダードを提供していく。
BMW IDの個人設定が読み込まれ、ドライバーが車両に乗り込んでいる間に、ドライバーのスマートフォンとの接続が確立される。通話中の場合は、車両のマイクとスピーカーにシームレスに転送される。一方、コントロールディスプレイには、乗員に役立つ提案や情報を含めたウェルカムウィンドウが表示される、としている。《森脇稔》