【フォーミュラE】世界選手権初年度の「シーズン7」が開幕…サウジ連戦は“波乱万丈メルセデス劇場”に

フォーミュラEの「シーズン7」(2020/2021シーズン)が開幕、サウジアラビアのディルイーヤで現地2月26日に第1戦の、27日に第2戦の予選&決勝がそれぞれ実施された。世界選手権となって初のシーズンの開幕連戦はメルセデスが圧勝と波乱、双方の主役となる流れだった。

電動フォーミュラカーのレースシリーズ、フォーミュラEは年跨ぎのシーズン構成を基本としており、今季(シーズン7)も2020/2021シーズンとの名称ではあるが、2020年のうちにこのシーズンのレース実施はなく、実際の開幕は2021年に入ってからとなった。昨季=2019/2020シーズンが20年8月にベルリン6連戦で終幕して以来、フォーミュラEの実戦は久々である。

参戦するのは12チーム24台。本来ならばこの2020/2021シーズンはマシンが「Gen2 EVO」となる予定だったが、コロナ禍の影響で“EVO化”は見送りとなっている。まずはサウジアラビア・ディルイーヤでの開幕連戦、フォーミュラEにとってはFIA世界選手権に昇格して最初のレースウイークだ。

第1戦はMERCEDES-EQ FORMULA E TEAMの#17 ニック・デ・フリーズがポール・トゥ・ウインで圧勝。デ・フリーズはフォーミュラEでの自身初優勝、メルセデス本営チームは昨季最終戦からの2連勝である。2位はメルセデスのパワートレーンで走るROKiT VENTURI RACINGの#48 エドアルド・モルタラで、“メルセデス勢”の1-2だ。3位はJAGUAR RACINGの#20 ミッチ・エバンス。

翌日の第2戦は予選の前に波乱。フリー走行後のスタート練習時に、#48 モルタラのマシンがブレーキシステム関連の問題を発症したらしく、コーナーを直進してクラッシュするアクシデントが起きた。モルタラに大きなケガはなかったようだが、メルセデスのパワートレーンで走る2チーム4台は予選出走不可という事態に陥ってしまったのである。

メルセデス・パワートレーン勢は決勝には後方グリッドから3台が出走した(モルタラは不出走)。そしてメルセデス勢の第2戦決勝最高成績は#17 デ・フリーズの9位ということに。メルセデスにとっては天国(圧倒の第1戦)から地獄(予選出走不可で決勝苦闘の第2戦)、ジェットコースターのような展開であり、波乱万丈メルセデス劇場ともいうべき開幕連戦だった。

第2戦の決勝レースは終盤、アクシデントからフルコースイエローになってセーフティカー導入、赤旗中断でそのまま終了という決着になり、JAGUAR RACINGの#10 サム・バードが制している。バードはフォーミュラE通算10勝目、チームを移籍したシーズンの最初のレースウイークで移籍初勝利達成となった。

2位はポール発進だった#4 ロビン・フラインス(ENVISION VIRGIN RACING=アウディのカスタマーチーム)、3位は昨季王者の#13 アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(DS TECHEETAH)。

第2戦はレース後に様々なペナルティで順位が変動しており、前出の9位#17 デ・フリーズはレース終了時の14番手から5つ順位が上がっている。彼のジェットコースターは最後に少し上を向いたといえるかもしれない。3位の#13 ダ・コスタは4番手でのレース終了から繰り上がっての3位で、レース直後の表彰式には参加していない。

日本のトップシーンでの活躍で知られ、フォーミュラEに今季初めてレギュラー参戦することとなった#37 ニック・キャシディ(ENVISION VIRGIN RACING)は第2戦で力走を披露、5番手でレースを終えている(ペナルティによりレース結果は14位)。NISSAN E.DAMSは#22 オリバー・ローランドの第1戦6位が開幕連戦の決勝最高成績だった。

「ABB FIAフォーミュラE世界選手権」2020/2021シーズンの次戦(第3戦)は、4月10日にイタリア・ローマで開催される予定になっている。

(*本稿における結果、次戦予定等は、すべて日本時間2月28日18時の時点でのフォーミュラE公式サイトの表示内容に基づく)

《遠藤俊幸》

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