ルノーの新世代電動車「E-TECH」、AT向けアクチュエータモジュールをコンチネンタルが供給

ルノーの新世代電動車「E-TECH」のラインナップ
  • ルノーの新世代電動車「E-TECH」のラインナップ
  • コンチネンタルの子会社のVitescoTechnologiesが開発したルノーの新世代電動車「E-TECH」のAT向けアクチュエータモジュール

コンチネンタル(Continental)は12月15日、子会社のVitescoTechnologiesが、ルノーの新世代電動車のオートマチックトランスミッション向けに、アクチュエータモジュールを供給すると発表した。

ルノーグループは、新開発の電動化技術「E-TECH」搭載車を、欧州で設定している。E-TECHは、ルノーのエンジニアリングによって開発され、多くの特許を取得しており、ルノー日産三菱アライアンスで、構造部品を共用する。E-TECHには、ハイブリッドとプラグインハイブリッド車(PHV)がある。

ルノーは、このE-TECHのオートマチックトランスミッションに、VitescoTechnologiesのアクチュエータモジュールを組み込んだ。これは、新型『クリオ』(日本名:『ルーテシア』に相当)や『メガーヌ』、『キャプチャー』などに使用されている。

新型クリオのE-TECHのオートマチックトランスミッションは、欧州でルノーが採用した最初の専用ハイブリッドトランスミッションだ。これにより、トランスミッションの部品が大幅に簡素化され、オートマチックトランスミッションを搭載したディーゼル車の価格帯で、フルハイブリッドを提供できるようになるという。

新開発のアクチュエータモジュールでは、最大出力136hpを発生する2つの電気モーターがギアシフトを行う。新型クリオのE-TECHの専用ハイブリッドトランスミッションは摩擦クラッチを備えていないため、ギアシフトはカップリングを介して行われる。これにより、摩擦損失が減少し、走行効率がさらに向上すると同時に、設置スペースが削減されるという。

その結果、よりコンパクトな車両でも、フロント横置きレイアウトが可能になる、としている。

《森脇稔》

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