ベントレー、2030年までに全車EV化…新たな電動化戦略を発表

まずは2026年までに全車をPHVとEVに切り替え

エンドツーエンドでカーボンニュートラル達成目指す

EVコンセプトカーの「EXP 100 GT」がフルEV化への試金石に

ベントレー(Bentley)は11月5日、持続可能なラグジュアリーモビリティのグローバルリーダーを目指し、「ビヨンド100」と呼ばれる事業戦略のさらなる詳細を発表した。

創業100年を迎えたベントレーは、持続可能なラグジュアリーを提供するために、あらゆる側面から事業を見直し、次の100年に向け、組織全体として二酸化炭素の排出量をゼロにするというエンドツーエンドでのカーボンニュートラルの達成を目標に掲げる。

まずは2026年までに全車をPHVとEVに切り替え

この目標達成に向けて、ベントレーの事業と製品全般を対象とする変革プログラムを実施する。そのハイライトとなるのが、2026年までに全ラインアップをプラグインハイブリッド車(PHV)とフルEVに切り替え、2030年までにフルEVのみをラインアップする計画を推進することだ。

ベントレーは今回の発表により、次の100年も類まれな自動車を作り続けていく姿勢を明確に打ち出した。12気筒ガソリンエンジンの世界最多量産自動車メーカーが、今後10年で内燃エンジンを搭載しない車を生産するメーカーへと進化し、持続可能なラグジュアリーモビリティのリーダーとして生まれ変わるという。

ビヨンド100戦略は、先進的かつ革新的な経営目標が盛り込まれた20年にわたる長期計画だ。ベントレーは自社の事業活動が環境、社会、経済に与える影響に対して、社会的責任を果たすという強い自覚を持ち、80年の歴史ある本社工場のカーボンニュートラル化を、英国の高級自動車メーカーで初めて実現した。このような取り組みと並行し、グローバル市場において過去最高となる68の地域へと事業を拡大したことに加え、長期的に安定したビジネスモデルを構築し、新たな100年に向け確固たる基盤を築いてきた。

エンドツーエンドでカーボンニュートラル達成目指す

ベントレーは、事業活動全体を対象にした体系的なサステナビリティプログラムを土台とし、ラグジュアリーカーブランドとして、2030年までにエンドツーエンドにおけるカーボンニュートラルの達成を目指す。このサステナビリティプログラムには、全ラインアップを対象とした電動化モデルの開発をはじめ、事業活動とサプライチェーンが環境に与える影響へのさらなる改善、ディーラーネットワークとの協力体制の改善などが含まれる。

ビジネスモデルを再定義する取り組みの根幹が、電動化の加速だ。2023年までに全ラインアップにハイブリッドモデルを導入し、2025年にはベントレー初となるフルEVモデルの発売を予定している。

さらに、一歩踏み込んだゼロエミッションモビリティへの取り組みとして、まずは2025年に発売が予定されているベントレー初のフルEVモデルが、完全なるカーボンニュートラルを実現するための重要な転換点になる。2026年にはラインアップのすべてがPHVとフルEVになり、2030年には全ラインアップがフルEVのみとなる。

EVコンセプトカーの「EXP 100 GT」がフルEV化への試金石に

ベントレーは創業100周年にEVコンセプトカーの『EXP 100 GT』を発表し、電動化の未来を提示した。このコンセプトカーには、持続可能な素材がふんだんに採用され、5000年前の倒木に銅を溶け込ませた「リバーウッド」という木材や、伝統的な方法で生産されたウールカーペット、ワイン醸造過程で生まれる副産物を原料としたレザーのような生地などが、内装に使用された。ベントレーは現在生産中の車だけでなく、今後生産する車においても、持続可能な方法で調達された素材のみを使用していく、としている。

《森脇稔》

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