レクサス LX、550馬力スーパーチャージャー搭載…女性だけのラリーに参戦

「J201」はレクサスLX570の型式「URJ201」に由来

川を渡る際にエンジンに送る空気を確保するシュノーケル

オフロード用バンパーに水タンク

レクサス J201 コンセプト( LX570 ベース)
  • レクサス J201 コンセプト( LX570 ベース)
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レクサスの米国部門は10月6日、『J201コンセプト』(Lexus J201 Concept)を発表した。フラッグシップSUV『LX570』をベースにしたラリー仕様車で、女性だけで競うラリーレイド、「Rebelle Rally」(10月8~17日)に参戦する。

同ラリーは、米国ネバダ州とカリフォルニア州の砂漠地帯を舞台に、10日間で2000km以上を走破するラリーレイドだ。2016年に開始された同ラリーには、「4×4」と「クロスオーバー」の2つのクラスがある。2020年からは電動車も出走可能となり、EVやハイブリッド車、プラグインハイブリッド車(PHEV)が参加できる。

同ラリーでは、電子機器の使用を禁止している。スマートフォンやタブレット端末、パソコン、GPSは使えない。参加者は地図と方位計を頼りに、コースに設けられた複数のチェックポイントを通過することが求められる。

「J201」はレクサスLX570の型式「URJ201」に由来

レクサスが、このRebelle Rallyに参戦するために開発したのが、LX570をベースにしたJ201コンセプトだ。もともとレクサスLX570は、トヨタ『ランドクルーザー200』と車台などを共用しており、オフロード性能は高い。ベース車両のポテンシャルを生かしながら、さらなるオフロード性能を追求したのが、J201コンセプトとなる。モデル名の「J201」とは、レクサスLX570の型式の「URJ201」に由来する。

J201コンセプトは、レクサスと米国の「Expedition Overland」が共同でカスタマイズに取り組んだ。レクサスLX570を厳しいオフロードで本領を発揮するラリー仕様車に仕立てている。

J201コンセプトのハイライトは、パワートレインの強化だ。LX570の5.7リットルV型8気筒ガソリン自然吸気エンジンは、最大出力383hp、最大トルク55.7kgmを発生する。J201コンセプトでは、この5.7リットルV型8気筒ガソリン自然吸気エンジンを、スーパーチャージャーで過給した。これにより、最大出力は167hp引き上げられ、550hpを獲得する。最大トルクは、20.3kgmプラスの76kgmへ引き上げられた。

川を渡る際にエンジンに送る空気を確保するシュノーケル

足回りには、「EVOコルセ」の「ダカールゼロ」ホイールを装着した。33インチタイヤは「ゼネラル・グラベル」の「X3」で、サイズはLT285/70R17を履く。ブレーキは、「ストップテック」で強化された。前後のローターはドリルドデザインで、ブレーキパッドは「スーパースポーツパフォーマンス」とし、キャリパーには専用塗装が施された。

サスペンションは、「Icon」ブランドに交換されており、フロントのアッパーコントロールアームとリアのロワコントロールアームが強化された。純正の車高調整センサーにも、チューニングを施している。

ボディ下回りを保護するために、「CBI」のオフロードロックスライダーとオフロードスキッドプレートを装着した。フロントフェンダーには、水深のある川を渡る際、エンジンに送る空気を確保する「TJMエアテック」のシュノーケルが追加されている。

オフロード用バンパーに水タンク

フロントバンパーは、CBIのオフロードフロントバンパーに交換された。このフロントバンパーは、ウインチを組み込んだ軽量デザインとした。フロントバンパーのナンバープレート部分には、横長のLEDライトバーが取り付けられた。

リアバンパーもCBIのオフロードリアバンパーシステムに交換された。背面スペアタイヤと梯子、容量19リットルの水タンクも装備された。ルーフラックにはLEDライトバーが付く。

インテリアには、ドライバーの頭上に、「ARB LINX」のアクセサリーインターフェイスが装着された。これによって、各種照明やスーパーチャージャーのブースト圧などが調整でき、バッテリー容量、オフロードの傾斜角なども確認することができる。

荷室には、「ゼロハリバートン」がレクサス向けに開発したアルミ製キャリーケースを搭載する。オフロードでの救援キットなどが入るカスタム収納も取り付けられている。

《森脇稔》

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