2020年度上半期の新車総販売は22.6%の減少…4年ぶりに落ち込む

トヨタ・ヤリスクロス
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日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が10月1日に発表した2020年度上半期(4~9月)の新車販売統計(速報)によると、総台数は前年同期比22.6%減の202万8540台となった。コロナ禍により16年度以来、4年ぶりのマイナスとなった。

このうち登録車は23.7%減の126万5680台で、2年ぶりのマイナスだった。乗用車メーカーのブランド別では、コンパクトSUV『ロッキー』の販売が好調なダイハツを除き、全社が前年割れとなった。

ただ9月に限ってみれば、唯一プラスのダイハツ以外でも復調の動きが出ている。『ヤリス』シリーズなどの新モデルが好調なトヨタが5.6%減、インドの不振を国内で補うために攻勢をかけるスズキも4.6%減と、ともに1ケタ減まで回復した。

一方、上半期の軽自動車は20.7%減の76万2860台で、4年ぶりのマイナスとなった。メーカー別では、全社が減少したものの、日産は10.9%減と落ち込みが最も小さく、次いでスズキも14.1%減に抑えている。マイナス幅が最も大きかったのは三菱自の38.7%減だった。販売シェアではスズキが30.7%で、ダイハツの30.4%を上回り、年度上期では18年度以来、2年ぶりにトップとなった。

9月単月の総台数は前年同月比14.3%減の46万9705台となった。今年度上半期の月次マイナス幅は4月28.6%減、5月44.9%減、6月22.9%減、7月13.7%減、8月16.0%減と推移していた。9月は昨年が10月の消費税増税を前にした駆け込み需要が出たことから、今年はその反動減があったものの、8月よりは落ち込み幅が縮小した。

9月の登録車は15.6%減の29万3520台、軽自動車は12.1%減の17万6185台で、いずれも12か月連続のマイナスとなった。

《池原照雄》

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