日産のグプタCOO、北米子会社の取締役会議長を兼務[新聞ウォッチ]

日産自動車のグプタCOO
  • 日産自動車のグプタCOO
  • 北米市場向けの日産ローグ。日本市場向けの次期エクストレイルではないかとの噂。
  • トヨタ中古車オンラインストア
  • ソニーVISION-S(CES 2020)

気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

日産自動車の内田誠社長を支えるナンバー2のアシュワニ・グプタ最高執行責任者(COO)が、子会社の北米日産に新設する取締役会議長のポストを兼務するという。

9月8日に開いた取締役会で決定したもので、同日付の読売夕刊が報じたほか、きょうも日経などが取り上げている。それによると、北米は日産にとって世界販売台数の約3分の1を占める生命線。だが、足元では過去の過剰な乱売戦略が尾を引いて業績不振が続いている。このため、本社と北米日産の連携を密接にして監督体制を強めることで立て直しを図る狙いという。

読売も「現地の販売店や部品メーカーなどとの連携を強化し、今秋以降、人気のスポーツ用多目的車(SUV)『ローグ』などの投入で、収益の回復を目指す」と伝えている。

グプタ氏といえば、インド出身でジャワハルラール・ネルー工科大学を卒業後、ホンダのインド法人を経て2006年には仏ルノーに入社。11年から日産に転籍後はルノー・日産・三菱自動車のアライアンス事業などに携わり、昨年4月には三菱自のCOOに就任したが、12月に再び日産に転じた。

日本語が得意で親しみやすい明るい性格で、三菱自にはわずか8か月ほどの在籍だったが、送別会では目頭が熱くなって盃を交わしていた社員も少なくなかったという。日産では5月に発表した構造改革の「日産ネクスト」を主導するなど、内田体制の右腕として活躍が期待されている。

2020年9月9日付

●自民総裁選告示、菅氏「規制改革進める」論戦スタート(読売・1面)

●Go Toクーポン来月開始、旅行代の最大15%配布(読売・2面)

●中古車販売専用サイト、トヨタ開設(読売・8面)

●日産、北米再建へ監督強化,本社COOが担当(読売・9面)

●GDP下方修正年28.1%減、4~6月期2次速報、設備投資下振れ(朝日・3面)

●コロナ倒産500件に、帝国データ、中小企業が大半(朝日・7面)

●イベント緩和1万人超、19日にも(毎日・1面)

●機内マスク拒否、臨時着陸、ピーチ機乗客、威圧も(東京・22面)

●トヨタの庇護、吉と出るか、スズキ、出資仰ぎ技術吸収、後継者育成なお課題(日経・12面)

●ソニーのEV試作車、自動運転「レベル4」視野(日経・13面)

●米中古車価格最高に、コロナ禍で新車供給など滞る(日経・13面)

●日産、2通貨で社債検討、米ドルとユーロ建て、調達を多様化(日経・15面)

《福田俊之》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集