【F1】コロナ感染による欠場事例が初めて発生…セルジオ・ペレス、8月2日決勝のイギリスGP出場ならず

#11 セルジオ・ペレス(レーシングポイント)/2020年F1第3戦ハンガリーGP
  • #11 セルジオ・ペレス(レーシングポイント)/2020年F1第3戦ハンガリーGP
  • #11 セルジオ・ペレス(レーシングポイント)/2020年F1第1戦オーストリアGP
  • セルジオ・ペレス(2018年F1アゼルバイジャンGP=決勝3位)

F1参戦チーム「レーシングポイント」のレースドライバー、セルジオ・ペレスが新型コロナウイルスに感染し、今週末(7月31日~8月2日)のイギリスGPに参戦しないことになった。コロナ感染によるドライバーの欠場は今季F1で初の事例。

今季のF1は7月上旬~中旬に3連戦で開幕、今週末からは第4~6戦の3連戦というスケジュールで、第4戦イギリスGPと第5戦“70周年記念”GPはイギリスのシルバーストン・サーキットでの連続開催となっている。その第4戦イギリスGPの走行初日を翌日に控えた7月30日、“現役F1ドライバー”のコロナ感染、レース欠場になるという事例の初発生が公表された。

レーシングポイントのセルジオ・ペレスはメキシコ出身の30歳で、F1参戦10年目のベテラン。2011~12年は当時のザウバー(現アルファロメオ)で小林可夢偉とチームメイトだった。F1での決勝最高成績は2位。そのペレスがコロナ感染により今週末のレースを欠場することになった。諸事情を考えると、次週(8月7~9日)の第5戦も欠場の可能性が高いと見られる。なお、幸いペレスの体調には問題が出ていないという。

ペレスが所属するレーシングポイント(メルセデス製パワーユニットを搭載)は今季好調。今季型マシン「RP20」は王者メルセデスの昨季型「W10」に酷似していると評されており、レーシングポイントのマシンカラーから“ピンク・メルセデス”として話題にもなっている(他陣営からレース後に「抗議」が提出されたりも)。

レーシングポイントRP20が好素性であることは間違いなく、開幕3連戦で高い存在感を発揮。ペレス、僚友ランス・ストロールとも、今季まだ表彰台という結果は残せていないが、第3戦ハンガリーGPでは予選で3位ストロール、4位ペレスと2列目独占の躍進を見せた。そんな流れのなかでの欠場、ペレスとしては残念至極というところだろう。

なお、レーシングポイントは今週末のイギリスGPについて「日曜のレースを2カーで戦う」意向を示している。注目されるのはペレスの代役が誰か、そしていつから走り出すのか、というあたりだが、日本時間7月31日16時の時点で正式発表は確認されていない。

《遠藤俊幸》

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