[プロセッサーで“聴こえ方”を変える]純正メインユニットが換えられない場合

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パワーアンプ内蔵DSPの一例(アークオーディオ・PS8-50)。
  • パワーアンプ内蔵DSPの一例(アークオーディオ・PS8-50)。
  • ビーウィズのワイヤレスオーディオレシーバー『RT-1』。
カーオーディオでは、サウンド制御を行うためのユニットである「プロセッサー」が大活躍する。当特集では、それが何であるのか、そしてどのように使うとより楽しめるのかを解説している。今回は、導入シミュレーションの2回目をお届けする。

◆「パワーアンプ内蔵DSP」なら、より手軽に高度なサウンドシステムを構築可能!

前回は、純正メインユニットを換えられるクルマの場合の「プロセッサー」導入術を解説した。それに引き続いて今回は、純正メインユニットを交換できない車種においての「プロセッサー」の導入方法を紹介する。

なお、純正メインユニットが交換できない場合の「プロセッサー」の導入方法は、2とおりが存在している。1つは「パワーアンプ内蔵DSP」を導入するという方法で、もう1つは「単体DSP」を導入するという方法だ。今回は前者をクローズアップする。

最初に「パワーアンプ内蔵DSP」とは何なのかを簡単に説明しておこう。まず「DSP」とは「デジタル・シグナル・プロセッサー」の略で、音楽信号をデジタル制御するユニットのことを指す。そしてそれと「パワーアンプ」とが一体となったものが「パワーアンプ内蔵DSP」だ。

ところで、なぜに「DSP」と「パワーアンプ」とが一体化しているのかというと…。その理由は以下のとおりだ。「DSP」ではパワーアンプで増幅される前の音楽信号を制御する。そしてスピーカーを駆動するためには、その信号を増幅するパワーアンプを「DSP」の後段(下流)に必ず組み込まなければならない。絶対に必要であるのなら、あらかじめ一体化させておけば話が早い。

というわけで、「パワーアンプ内蔵DSP」は導入のハードルが低めだ。これ1台を用いればシステムを完成できる。特に最近はリーズナブルなモデルが増えていて、さらには小型機である場合も多くなってきた。取り付け面でも導入しやすくなっている。

◆信号制御をした後に、内蔵パワーアンプで信号を増幅!

なお「DSP」内部でのサウンド制御は、まずは“帯域分割”から行われる。使用するスピーカーがセパレート2ウェイであったなら、フルレンジの音楽信号をあらかじめツイーター用の高音とミッドウーファー用の中低音とに分割し、その上でその他のチューニング機能が適用されることとなる。

なので制御された後の信号は、スピーカーに届けられるまでの間ずっと分割されたままの状態で伝送される。信号を混ぜてしまうとそれを元どおりに分割するのは困難だ。ゆえに「DSP」に内蔵される「パワーアンプ」には基本的に、分割された信号の総数と同じch数が備えられることが多い。信号の増幅も個別に行う必要があるからだ(一部、パワーアンプのch数が絞られたモデルもある。その場合は必要に応じて外部パワーアンプを追加することとなる)。

さて、続いては「パワーアンプ内蔵DSP」のシステムへの組み込み方を解説していこう。なお、使用しているメインユニットに外部音声出力が備わっているのならそこから音楽信号を引き込めば良いのだが、交換し難い純正メインユニットには外部音声出力が備わっていない場合が多い。システムを発展させることが想定されていないからだ。

なのでその場合には、「パワーアンプ内蔵DSP」に装備されている「ハイレベルインプット」が活用されることとなる。純正スピーカーを鳴らすための出力(ハイレベル出力)を「ハイレベルインプット」に接続することで、システムへの組み込みが可能となる。

このような接続方法が取られると、音楽信号は以下のような変遷を辿ることとなる。「パワーアンプ内蔵DSP」内部で一旦ローレベルの信号へと変換され、その上で信号制御が行われる。そしてその後再び内蔵パワーアンプで増幅され、各スピーカーへと出力される。

◆外部デジタルオーディオプレーヤーを繋いでも楽しめる!

ところで、「パワーアンプ内蔵DSP」を用いたシステムを組んだときにさらなる高音質化を図ろうとする際には、外部デジタルオーディオプレーヤー(以下、DAP)が使われることも多い。より高性能なソースユニットを組み込むことで、もともとの音楽信号の質を上げられる。結果、最終的な出音のクオリティも向上する。

なおDAPの接続の仕方は2とおりが有り得ている。「パワーアンプ内蔵DSP」の機種によって状況が異なるが、一般的には以下のうちのどちらかの方法が取られる。1つはDAPのヘッドフォン出力と「外部音声入力(RCA)」とを接続する方法で、もう1つはDAPのデジタル出力端子と「パワーアンプ内蔵DSP」のデジタル入力端子とを接続する方法だ(デジタル入力端子が備わっている場合)。

高級なDAPはヘッドフォン出力の音質が良いので、前者を実行しても十二分に高音質なサウンドを楽しめる。対して後者の場合は、入力から制御までをデジタル信号のままで(信号を変換することなく)行えるので状況をシンプル化できる。ゆえに、こちらの接続方法が取られることも多くなっている。

ちなみに、ビーウィズのワイヤレスオーディオレシーバー『RT-1』を使うと、当機にてスマホ内の音楽をBluetoothで受け取れるようになり、しかもその音楽信号を「パワーアンプ内蔵DSP」へとデジタル接続で送り込めるようにもなる。スマホをソースユニットとして使いたい場合には当機を使っても面白い。覚えておこう。

今回はここまでとさせていただく。次回は純正メインユニットが取り外し難い場合のもう1つの選択肢、「単体DSP」を用いるシステムの構築方法をシミュレートする。お楽しみに。

「プロセッサー」を追加して、音の“聴こえ方”を変える! Part3 導入方法解説その2「純正メインユニットが換えられない場合」編

《太田祥三》

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