アウディ e-tron スポーツバックに高性能な「S」、3モーターで503馬力…プロトタイプ発表

フロントアクスルにモーターを追加

0~100km/h加速は4.5秒

Sモデルらしいスポーティな内外装

アウディ e-tron S スポーツバック のプロトタイプ
  • アウディ e-tron S スポーツバック のプロトタイプ
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アウディは2月28日、『e-tron S スポーツバック』(Audi e-tron S Sportback)のプロトタイプを、欧州で発表した。

同車は、アウディ初の市販EVの『e-tron』から派生したクーペバージョンの『e-tronスポーツバック』をベースに、EVパワートレインを高性能化したモデルだ。アウディはエンジン搭載車に、高性能な「Sモデル」を設定している。EV のe-tronスポーツバックにも、近い将来、このSモデルを拡大展開する計画だ。

ベース車両のe-tron スポーツバックは、「55クワトロ」グレードの場合、モーターは前後に2個搭載され、最大出力360hp、最大トルク57.2kgmを発生する。0~100km/h加速は6.6秒だ。最高速はリミッターにより、200km/hに抑えられる。

また、ブーストモードを採用した。これは「Sモード」でアクセルをフルに踏み込んだ際、最大8秒間、モーターのパワーを引き上げることが可能なモードだ。この時、最大出力は408hp、最大トルクは67.7kgmに向上する。この効果で、0~100km/h加速は5.7秒の性能を実現する。

バッテリーはリチウムイオンで、蓄電容量は95kWhと大容量だ。この効果もあり、1回の充電での航続は、欧州仕様の場合、最大で446km(WLTP計測モード)の性能を備える。また、最大150kWの出力で急速充電を行うことが可能だ。これにより、およそ30分でバッテリー容量の80%を充電できる。

フロントアクスルにモーターを追加

一方、今回発表されたe-tron Sスポーツバックのプロトタイプでは、モーターをフロントに1個追加し、リアの2モーターと合わせて、合計で3モーターとしているのが特長だ。フロントアクスルに追加されたモーターは、最大出力169hp、ブースト時には最大出力204hpを発生する。リアアクスルに積まれる2個のモーターも強化されており、最大出力266hp、ブースト時には最大出力359hpを獲得する。

この結果、3つのモーターを合わせたシステム全体で、最大出力435hp、最大トルク82.4kgmを引き出す。ブースト時には最大で8秒間、最大出力が503hp、最大トルクが99.2kgmへ引き上げられる。

通常の走行モードでは、リアモーターのみが作動する。より多くのパワーを必要とする場合、ドライバーがほとんど気付かないうちに、フロントモーターが始動する。また、路面のグリップが低下した場合にも、フロントモーターが作動する。また、加速中に後輪が、ブラックアイスバーンなどの低い摩擦の路面に遭遇した場合、2つのモーター間でモーメントを正確かつ迅速に配分する。

0~100km/h加速は4.5秒

パワフルなEVパワートレインの効果で、e-tron Sスポーツバックは、0~100km/h加速を4.5秒で駆け抜け、最高速は210km/hでリミッターが作動する。アウディによると、インテリジェントな駆動制御は、車両の安全性やダイナミックなハンドリング性能を新たなレベルに引き上げるという。電動「クワトロ」に加えて、リアアクスルには可変トルク配分を備えた電動トルクベクタリングが採用された。

e-tron Sスポーツバックは、最大出力150kWで直流(DC)急速充電できる。バッテリー容量の80%の充電にかかる時間は、およそ30分だ。ヒートポンプを備えた熱管理システムを導入した。これにより、4つの回路を備えたバッテリー、インテリア、電気モーターを、それぞれ冷却しウォームアップできる。さらに、最大11 kWの出力で、交流(AC)充電することもできる。アウディe-tron充電サービスは、欧州24か国で14万を超える公共充電ステーションへの便利なアクセスを可能にする。

ブレーキキャリパーは、6ピストンを備えており、大容量ブレーキディスクは、フロントが直径400mmとなる。「プログレッシブステアリング」を標準装備した。ダンパーも、Sモデル用に最適化されている。コーナリング中のロールをさらに抑えるために、前後のスタビライザーが拡大された。

Sモデルらしいスポーティな内外装

エクステリアは、5本VスポークのSデザインの20インチアルミホイールが標準だ。最大22インチサイズのアルミホイールも選択できる。シングルフレームグリルは、グレーで塗装された。e-tron専用のLEDヘッドライトやデイタイムランニングライトを装備する。

Sモデルらしく、バンパーはスポーティな専用デザインで、リアにはディフューザーインサートが採用される。バンパーの側面には、大型のエアカーテンが装備されており、エアロダイナミクス性能を引き上げる。ホイールアーチエクステンションにより、23mmワイド化された。

インテリアは、ダークカラーで統一された。デジタルミラーのディスプレイと、「アウディバーチャルコックピット」のディスプレイがレイアウトされている。インストルメントパネルはドライバー指向だ。電動調節可能なレザー&アルカンターラ製スポーツシートとシフトレバーには、菱形のSエンボス加工が施された。ドアシルとハンドルには、Sバッジが装着されている。

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《森脇稔》

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